2022年8月12日現在のahamo、povo、LINEMO、楽天モバイル格安のプラン、キャリアは非常に魅力的です。しかし、乗り換えのためには、単に料金のみで選択するだけではなく、現在の利用スタイルなどを振り返り、検討する必要があります。

それでは、ahamo、povo、LINEMO、楽天モバイル、各プランの概要と料金、さらには乗り換えに際し、注意すべき点を紹介していきます!
コンテンツ
ahamoとは?

「ahamo」とはNTTドコモが提供する通信サービスで、2021年3月26日よりサービスを開始しています。データ容量は20GBと、現在はahamo大盛りオプションを利用して、月間100GBまで利用できる80GBのオプションが追加されました。
・データオプション:ahamo大盛り 80GB:1,980円
・通話オプション:かけ放題1,100円
・ユニバーサルサービス料:2.2円
・電話リレーサービス料:1.1円(2022年は4月~9月の請求分)
100GBで利用する際は、4,950円となります。各料金プランには、SMS送信や通話超過分、ユニバーサルサービス料が別途かかります。
また、ahamoでは端末(スマホ)を契約時に同時に購入することも可能です。
povo(povo 2.0)とは?

「povo」とはKDDIが提供する通信サービスで、2021年3月21日からスタートした20GBまでを2,480円で利用できるプランです。ahamoと異なり、5分かけ放題は別オプションとなっています。そのおよそ半年後から、「povo2.0」として、2021年9月29日より、基本料0円のプランをベースとし、トッピングでプランをカスタマイズできるサービスを開始しました。2021年9月29日以降は、従来の「povo」の申込受付は終了し、「povo 2.0」のみの申し込みができます。
トッピングとは?
はなまるうどん、丸亀製麺、どんどん庵などを想像してみてください。基本はかけうどん、トッピングで天かすやちくわの天ぷら、かき揚げを追加することで、豪華なうどんに仕上がります。
povo 2.0はこれに近いイメージで、ユーザーが欲しいオプションをトッピングとして追加することで、自分の利用にマッチしたプランをつくることができます。
トッピングを利用しない場合、高速データ通信の利用もできません。
トッピングの追加は専用のアプリから利用可能です。
・【データトッピング】:データ使い放題330円(24時間)、データ1GB(7日間)390円、3GB(30日間)990円、20GB(30日間)2,700円、60GB(90日間)6,490円、150GB(180日間)12,980円
・【コンテンツトッピング】:DAZN使い放題パック(7日間)760円、smash.使い放題パック(24時間)220円
・【通話トッピング】:5分以内かけ放題 550円/月、かけ放題 1,650円/月
・ユニバーサルサービス料:当面の間は0円
・電話リレーサービス料:当面の間は0円
微妙なポイントとしては、データ使用が1ヶ月間ではなく30日という点。トッピングの有効期限もメールで通知されるため、大きく問題は無いものの、月末前に追加トッピングをしたりと操作が面倒になる。
LINEMOとは?

「LINEMO」とは、ソフトバンクが提供する通信サービスで、2021年3月17日にサービスを開始しています。料金プランはシンプルで、3GBのミニプランと20GBのスマホプランがあります。
・通話オプション:通話準定額 550円、通話定額1,650円
・ユニバーサルサービス料:2.2円
・電話リレーサービス料:1.1円(2022年は4月~9月の請求分)
通話準定額とは5分かけ放題、通話定額がかけ放題になります。
その他のオプションで、端末(スマホ)の破損時などに利用できる保証サービスを提供している点が他社プランと異なる点です。オプションに加入すれば、もしもの時は安心です。
・持ち込み端末保証:750円/月
楽天モバイルとは?

2014年10月からMVNO(格安SIM)事業スタートした楽天は、当初ドコモ回線、au回線から回線を借りるMVNOとして事業を行っていましたが、2018年から自社ネットワークを構築し、2020年4月1日より通信キャリアとして、Rakuten UN-LIMITの4Gサービスを開始しました。
300万人までプラン料金1年無料を掲げ、契約者数を獲得してきました。2022年6月末時点の契約者は約546万人(MVNO69万含む)となっています。
自社ネットワークの構築に多額の投資を行い、基地局は2022年4月時点で4万4000局を超え、人口カバー率は97.2%となっています。2023年までに、人口カバー率99%の達成を掲げています。
プラン形態は何度かアップデートを加え、現在は、「Rakuten UN-LIMIT VII」として、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、無制限で3,278円のプランを展開しています。
・通話オプション:15分通話かけ放題 1,100円(SMS無料、Rakuten Link利用の場合は通話無料)
・ユニバーサルサービス料:2.2円
・電話リレーサービス料:1.1円(2022年は4月~9月の請求分)
Rakuten Linkというコミュニケーションアプリを利用することで、「通話料無料」、「無料SMS」のサービスを利用することができます。
※iPhoneではSMSは非対応。Rakuten Linkによる通話は、VoLTE通話ではなく、インターネット回線による通話のため、遅延やノイズが発生することがあります。
ahamo、povo 2.0、LINEMOは店舗での申し込みはできませんが、楽天モバイルは店舗でプランを申し込むことができます。店員さんとコミュニケーションを取りながら契約ができるため、不明な点などを聞くことができます。
また、端末(スマホ、ルーター)を契約時に同時に購入することも可能です。
乗り換えは簡単?
乗り換えは楽天モバイルを除いて、インターネットでの申し込みになります。インターネットでの手続きには、eKYC(オンライン本人確認システム)を利用し、スムーズに申し込みを完了することができます。
iPhoneやPixel、OPPO、SHARPの機種でeSIMに対応しているモデルでは、eSIMを選択することで、待ち時間を少なくして、早ければ当日に利用を開始することができます。
通常、SIMを利用する場合も2日~4日程度で到着するため、安心です。
electronic Know Your Customerのことで、「電子的に顧客を知る」手法としてこの数年手続きで採用されるようになりました。KYCは金融業界から発生した手法です。犯収法の施行規則が 2018 年 11 月に改正・施行されてから、非対面の新たな本人確認手法として、eKYCが規定されました。あらかじめ用意された写真ではなく、その場で撮影することで、なりすましなどを防ぐよう、工夫されています。
最近よく聞くeSIMとは?
eSIMとはEmbedded SIMのことで、埋め込み式のSIMカードをさします。端末内部に埋め込まれたSIMカードに、新しいSIMカードをインストールするというイメージになります。
物理的なSIMカードが不要となるため、利用開始がしやすく、SIMの破損の心配もないため、初心者にも安心です。
今持っているスマホが使えるの?
ahamo、povo、LINEMO、楽天モバイルで申し込んだとき、現在持っているスマホやルーターをそのまま利用するユーザーもいると思います。
そんなユーザー向けに、どの端末が利用可能か、各社公開しています。
・ahamo
対応端末一覧
・povo 2.0
対応機種・端末
・LINEMO
動作確認端末
・楽天モバイル
ご利用製品の対応状況確認
今使っている機種を引き続き利用するユーザーは、こちらをチェックしたうえで、ahamo、povo 2.0、LINEMO、楽天モバイルから選択してください。
iPhoneシリーズは基本的には、どのiPhoneでも利用することができます。※iPhone 6S、iPhone SE(第1世代)でも利用可能。それより前は不可
iPhoneを利用しているユーザーは、基本的にはどのキャリアも利用可能なため、SIMロックを解除していない場合は、SIMロックを解除して引き続き利用することが可能です。
▼当ブログではSIMロック解除の方法についても紹介しています
新しいスマホを購入して同時に申し込む場合
端末の購入に対応しているプランは、ahamo、楽天モバイルのみです。
これらのキャリアでは、キャリアのネットワークに対応した端末を購入することができるため、通信サービスを利用できないなどの心配がありません。
自分の利用するエリアが圏内か?
ahamo、povo 2.0、LINEMO、楽天モバイル、どれを使うかは、そのエリアに注意を払う必要があります。自宅や職場、よく行く場所のエリア状況をよく確認しておく必要があります。
▼ahamo(NTTドコモエリア情報)
通信・エリア
▼povo 2.0(auエリア情報)
エリア
▼LINEMOエリア情報
対応エリア
▼楽天モバイル エリア情報
通信・エリア
月間のデータ使用量を確認しよう!
キャリアのプランから乗り換える際に、必要な情報のうち、自分が毎月どれだけデータを使用しているか?という情報です。
格安プランのうち、LINEMOや20GBまでしか利用できず、その後1Mbpsに速度低下します。その他のプランについては、100GB以上も利用可能になっています。
また、小容量のプランはLINEMOとpovo 2.0にしか対応していません。月額1000円程度と比較的安価に通信サービスを利用できるため、利用データ量が少ない場合はこれらのプランがオススメになります。
ご自身の利用しているデータ量がどれくらいか確認できるアプリはこちらです。
▼iPhone 向け
カナヘイの通信量チェッカー
▼Android向け
データ通信量モニター - モバイルとWiFiのギガを計測
データ使用量が多いユーザー向け
データ使用量が20GBを超えるユーザーには、ahamoの大盛りや楽天モバイル、povo 2.0がオススメです。povo 2.0だけは60GB(90日間)、150GB(180日間)と毎月課金ではないために、注意が必要です。20GB~100GBを毎月利用する場合はahamo、楽天モバイルが料金的にもお得です。
データ使用量が20GBまでのユーザー向け
ahamo、povo 2.0、LINEMO、楽天モバイルどのプランを選択しても問題ありません。エリア状況やオプションサービス、料金からみて、自身が使いたいと思うプランを自由に選んでください。
データ使用量が3GBまでのユーザー向け
LINEMO、povo 2.0、楽天モバイルなら、3GBまでのプランがあります。エリア状況やオプションサービス、料金からみて、自身が使いたいと思うプランを自由に選んでください。
ポイント連携は可能?
ahamo
ahamoでは、契約回線のご利用料金税込1,000円につき、dポイント10ポイントが付与されます。
povo 2.0
povo 2.0は利用料金のお支払いでPontaポイントを貯めることはできず、支払いをau PAYカードで決済する場合は、au PAYカードの特典としてPontaポイントが付与されます。
LINEMO
LINEMOでも料金の支払いではポイントはたまりませんが、ソフトバンクカードの利用金額に応じ、ソフトバンクポイントを貯めることができます。税込200円の利用ごとに1ポイントが付与されます。
楽天モバイル
ahamo、povo 2.0、LINEMO、楽天モバイルの4つの中では、一番ポイント獲得しやすいキャリアと言えます。
楽天モバイルの利用でポイントアップが+1倍を受けることができます。さらに、楽天のサービスを利用することで、さらにポイントアップされます。
利用開始時に設定は必要?
iPhoneで利用する場合、特別な設定は不要です。Androidで利用する場合、APN設定が必要となる場合があります。設定は数分ですることができます。SIMの設定が初心者の方でもそれほど苦労することはないと思います。
SIMカードと一緒に届いた書面を見ながら必要に応じて設定を試してみてください。
通信障害発生時にどうする?
2022年7月2日に発生したKDDIの障害が記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?キャリアの障害発生時の対策として、現時点では2回線を持つか、自宅のWi-Fi、公衆無線などを利用するといった方法しありません。
2回線を持つことは無駄な費用を追加し、いつ来るかわからない障害に備えることになります。この方法は効率が悪くおすすめできません。
Amazonで購入できるプリペイドSIMカードなどを利用するなどして利用することをおすすめします。
政府の取り組みとして、障害発生時に他キャリアにローミングする方法なども検討されています。
KDDI大規模障害で動き出した「緊急時ローミング」
まとめ
ahamo、povo 2.0、LINEMO、楽天モバイル、それぞれの特徴があり、一長一短あります。大容量(20GB~100GB)ならahamo、楽天モバイル、小容量(3GB)ならLINEMO、povo 2.0、楽天モバイルがおすすめなプランです。利用する場所のエリア状況や、自身の月間のデータ使用量を把握したうえで、サービス料金を納得したうえで、最適なキャリア、プランを選んでみてはいかがでしょうか。
・5分かけ放題+20GBの高速データ通信が利用できるahamo
・LINEMOミニプランなら月額990円でLINEし放題、PayPayポイント還元で半年間実質無料
・楽天モバイルなら3GBまで通話料込みで1,078円(税込)
・トッピングでオリジナルプランが設定できる!povoは基本料0円
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