Niche Phone S+はカード型ガラケーとしてコンセプトとしてはとても魅力を感じます。このスマホ時代、全く逆行していますが、スマホ=消費者向けだと理解すると、自分で考える時間を与えてくれる特別な存在だと思います。
コンテンツ
Niche Phone S+外観
サイズはマウスよりも小さく、非常にコンパクトです。キーパッドは、シートタイプですが、押し込みのクリック感は満足いく感触です。
有機ELディスプレイがクールです。充電をするためには、写真左側の専用アタッチメントが必要です。Niche Phone S(4G)のものも利用できます。もし、以前Niche Phone S(4G)を利用していたユーザーは充電用のアタッチメントをNiche Phone S+でも利用できるため安心です。
マットなデザインですが、皮脂がつきやすく汚れが気になります。
SIMスロットです。SIMの取り出しが非常に難易度が高いため、注意が必要です。
メニュー構成などもNiche Phone S(4G)と同じように見えます。
設定画面でAPN設定などを行うことができます。
日本語文字入力はどうなの?
Niche Phone S+には、富士ソフトのFS KARENが搭載されています。もともと長い文章を入力することはないと思いますが、地名などはスムーズに予測してくれます。
上下▲▼キーを利用し、変換候補を選択します。
電話するステップが結構かかる
電話の発信をするまでに3ステップかかります。(1)電話帳から候補を開く、(2)OKを押す、(3)OKを押すというステップです。
この煩わしさは、良く掛ける連絡先を「スピードダイヤル」で登録しておくことで解決されます。スピードダイヤルは、2,3,4,6,7,8,9のボタンに連絡先を割り当て、長押しすることで直接発信する機能です。
SIMカードを試してみた結果
Niche Phone S+とahamo(アハモ)
APNはドコモのSPモードががプリセットされており、それを選択するだけで設定は完了です。音声通話(VoLTE)の発着信、SMSも問題ありませんでした。アンテナピクトの右にある「V」の表示がVoLTEが有効になっていることを示しています。
Niche Phone S+とpovo
APNは登録されていないため、自分で新規の登録が必要です。
名前:povo
APN:povo.jp
APNを登録したら、登録したAPNを選択します。
データ通信が可能になります。VoLTEを有効にするためには一度端末の再起動が必要です。VoLTEを意味する「V」の表示がアンテナピクトの横にされていない場合は、Niche Phone S+を再起動してみてください。
povoの場合、プラチナバンドのBand 18/26がサポートされていないため、Band 1/3での利用になります。少し電波が弱い感じのアンテナピクトの表示(バー2本)になっています。通話は全く問題ありませんでした。
Niche Phone S+と楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)
一応試してみました。写真がなくて申し訳ありません。試してみたところ、アンテナピクトまでは表示されるものの、VoLTEのIMS設定がされていないのか、「V」表示がされず、発信できませんでした。そのため、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)とNiche Phone S+では使えないと考えたほうがよさそうです。
mineo Sプラン
mineoのSプラン(マイそく)で利用してみました。データ通信を利用(テザリングを利用)する場合APN設定が登録されていませんので、APNの登録が必要になります。
名前:mineo
APN:mineo-s.jp
ユーザー名:mineo@k-opti.com
パスワード:mineo
認証タイプ:CHAP
アンテナアイコンには「V」の表示がされ、VoLTEの利用が可能です。
テザリングも試しましたが、「マイそく」なかなか利用価値があるなと思いました。最大1.5Mbpsとのことですが、PCへのテザリング時もWebページ表示はそれほどストレスありません。(平日の12時-13時は32kbpsのため、利用できないけど・・・)
Niche Phone S+対応バンド
ガラケー(フィーチャーフォン)としては、比較的対応バンドが多いNiche Phone S+ですが、こちらが対応バンドとなります。
WCDMA:800 (B6) / 900 (B8) / 2100 (B1)
FDD:800 (B19) / 900 (B8) / 1800 (B3) / 2100 (B1)
上記スペックより、ドコモ回線、ソフトバンク回線での利用で快適な利用が可能になります。
格安プラン、格安SIMなら、こちらのSIMカードがおすすめです。
・5分かけ放題+20GBの高速データ通信が利用できるahamo
・LINEMOミニプランなら月額990円でLINEし放題、PayPayポイント還元で半年間実質無料
・OCNモバイルONEで550円からスマホが使える!10分無料通話付き
・ドコモ回線が音声付なっとくプラン3GBが、税込980円!
文字表示はどう?
見づらいといえば見ずらいですが、ディスプレイサイズがこのサイズなので、妥協する点だと思います。
少々気になる点は、日本語フォントがCJKフォント(中国語、日本語、韓国語共通フォント)を利用している点で、例えば連絡先の「絡」という字の糸へんが共通フォントの表示になっています。
結論としては、気にするほどではないといったところです。
電池持ちはどう?
電池持ちは悪くないと感じています。1,000mAhバッテリーを搭載し、着信などしない状態で待機する分には2日以上余裕です。通話した場合の減り具合などは別途試してみたいと思います。
Wi-Fiテザリングはどう?
povo 2.0のSIMを挿した状態で、PCとのテザリングを試したところ、快適にインターネットができました。バッテリーが1,000mAhのため、パソコンにUSBケーブルを接続し、充電アタッチメントを付けて、充電しながらの利用がおすすめです。
機内モードの位置が独特!
機内モードは、設定メニューの中の、着信音設定の中に組み込まれています。わかりづらいですね。
まとめ
Niche Phone S+は、その名の通り本当にニッチな商品ですが、スマホは情報端末として利用、Niche Phone S+は通話、SMS認証用に利用するといった、メリハリのある使い方にはピッタリな製品だと思います。
対応回線はドコモ系、ソフトバンク系の回線で利用可能です。キャリア、ahamo、Ymobile、LINEMO、その他格安SIMで利用することができるため、今使っている回線が対応回線ユーザーは、連絡用になど利用を試してみてはいかがでしょうか。
もちろんスマホなしで、このNiche Phone S+のみで過ごすといった利用方法も全然ありだと思います!
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