最近フィーチャーフォン(ガラケー、ガラホ)に目覚めてしまったしむまるです。今回はカード型で超軽量のフィーチャーフォン「Niche Phone S+」について紹介します。
実は私、Niche Phoneについては、「Niche Phone S」「Niche Phone S 4G」と所有しております。しばらくスマートフォンに関する興味が強かったのですが、ここ最近再びフィーチャーフォンに熱が出始めました。(笑)
そこで久々に気になったのが、Niche Phoneの最新シリーズ、「Niche Phone S+」です。どうやらデザインは変わらず、スタイリッシュをキープしていて、さらにその最新版ということ。どんな変更点があるのでしょうか。早速見ていきましょう。
コンテンツ
Niche Phone S+とは?
かんたんに言うと、機能を極限までそぎ落としたフィーチャーフォンです。ディスプレイも小さく、0.96 型モノクロ有機ELを採用しています。
カメラ?おサイフケータイ?ワンセグ?ブラウザ?なんていずれも付いていないカードフォンです。おもな利用用途は通話とSMSです。
▼Future Model - Niche Phone S+
ただ、利用価値があると思える点は、BluetoothやWi-Fiテザリング機能に対応していること。このコンセプトは、初代のNiche Phone Sから変更はありません。
対応する周波数帯は主に、日本のみで、おおむね日本での利用を目的に設計されたデバイスだと思います。
今回の見どころは、「VoLTE」に対応したカードフォンになったところです。3Gのみの対応であった、初代Niche Phone Sでもそこそこの通話品質でしたが、今回はVoLTEに対応したということもあり、興味津々です。どんだけクリアな音質になっているのでしょうか。
Niche Phone S+のスペック
Niche Phone S+のスペックはこちらです。
・サイズ、重量:90 × 50 × 9.5 mm、52g
・OS:Android 6(カスタマイズOS)
・CPU:MT6737M クアッドコア
・メモリ:RAM 512MB/ROM 1GB
・ディスプレイ:0.96 インチモノクロ有機EL(128 × 64)
・日本語入力:FS KAREN
・バッテリー容量:1,000 mAh
・Bluetooth:versin 4.0 BLE対応
・Wi-Fiテザリング対応(2.4GHzのみ)
・充電端子:専用マグネットDC 端子
・SIMサイズ:nanoSIM
・対応周波数:(4G)Band 1/3/8/19、(3G)Band 1/6/8、(2G)Band 3/8
・付属品:充電用マグネット式DC端子、充電用microUSB ケーブル(データ通信対応)、
SIM 取り出し用専用テープ(2枚)、取扱説明書兼保証書
ブラウザやMMS用のアプリ、Eメールのクライアントなども非搭載となります。充電が専用のアタッチメント(購入時に付属)が必要となります。日本語入力にも対応しており、変換ソフトには富士ソフト株式会社のFS KARENが入っています。
Niche Phone S+の魅力
なんと言ってもスマートフォンみたいにごちゃごちゃしていない点です。シンプルに通話、テザリングがメインの用途ですから、様々な情報に随時さらされる心配もなく、なにもできないので、暇つぶしにSNSやYahooニュースといったことが無くなります。
必要な情報はテザリングを使ってパソコンやタブレットでみるといった利用方法が可能になります。必要のない情報やゲームにとらわれることなく、心穏やかにやりたいことを探したり、没頭することができるようになります。
これ1台ではほとんど何もできないけど、いざという時にはテザリングでほかの機器とつなげることができる、通話は可能ということで、逃げ道も一応作れる、そんなフィーチャーフォンです。
またビジネス向けの機能として、ボイスレコーダー機能を搭載しています。会議等での利用も便利かもしれませんね。
Niche Phone S+を利用するにあたっての注意点
利用目的の整理
いろいろなことができないのでまずは、自分がこれまでスマホでやってきたことと、Niche Phone S+の使い方をどうするかという整理をする必要があると思います。
そのうえで、スマホは持ちながら、なるべく使わないようにするというための補助ツールとしてのNiche Phone S+と私は考えています。
auのプラチナバンド非対応
この手の製品としては、比較的周波数対応が多いと感じてます。4Gの対応バンドはBand 1/3/8/19です。Band 1のみでなく、Band 3にも対応している点がポイントです。
一方、プラチナバンドは、NTTドコモのBand 19、ソフトバンクのBnad 8のみになっています。auのプラチナバンドBand 18/26には対応していませんので注意が必要です。
SIMカードの取り外しが結構厄介
このようなタイプのSIMスロットのため、SIMを入れるのは簡単ですが、非常に取り出しにくいです。私はSIMピンでSIMカードを押さえつけて引っ張り出すといった方法で取り出しています。
Niche Phone S+で使えるSIMカード
Future Modelでは、動作確認済みのSIMカードを公開しています。周波数仕様どおり、ドコモ系とソフトバンク系のSIMのみ一覧に表示されています。
▼Future Model - NichePhone-S+ 動作検証済SIM表
確認済みの機能は音声通話とデータ通信とのことです。NifMoのみ、発信時は3Gになるようです。
キャリア |
ドコモ(spmode) |
ソフトバンク USIM (F) |
Y!mobile : n101 |
Y!mobile : n111 |
IIJmio : タイプD |
mineo : Dプラン |
nuro mobile : ドコモ回線 |
HISモバイル:ドコモ回線 |
HISモバイル:ソフトバンク回線 |
NifMo:ドコモ回線 |
手持ちのSIMについても試してみました。
Niche Phone S+とahamo(アハモ)
APNはドコモのSPモードががプリセットされており、それを選択するだけで設定は完了です。音声通話(VoLTE)の発着信、SMSも問題ありませんでした。アンテナピクトの右にある「V」の表示がVoLTEが有効になっていることを示しています。
Niche Phone S+とpovo
APNは登録されていないため、自分で新規の登録が必要です。
名前:povo
APN:povo.jp
APNを登録したら、登録したAPNを選択します。
データ通信が可能になります。VoLTEを有効にするためには一度端末の再起動が必要です。VoLTEを意味する「V」の表示がアンテナピクトの横にされていない場合は、Niche Phone S+を再起動してみてください。
povoの場合、プラチナバンドのBand 18/26がサポートされていないため、Band 1/3での利用になります。少し電波が弱い感じのアンテナピクトの表示(バー2本)になっています。通話は全く問題ありませんでした。
Niche Phone S+と楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)
一応試してみました。写真がなくて申し訳ありません。試してみたところ、アンテナピクトまでは表示されるものの、VoLTEのIMS設定がされていないのか、「V」表示がされず、発信できませんでした。そのため、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)とNiche Phone S+では使えないと考えたほうがよさそうです。
Niche Phone S+の評判
総じて★3程度といったところです。
デザインや通話機能については高評価ですが、操作性については難点がありそうです。
確かに、私も迷っていました。買っちゃいましたけどね(笑)バッテリーは1,000 mAhあるものの、やはり持続時間は長くないようですね。
ディスプレイの小ささも難点と言えそうですね。
やはり小さい文字に目が慣れるまでが大変そうですね。
ユーザーの評価をまとめると、
・デザイン
・通話品質
【Bad】
・文字が小さい
・操作性
ということのようです。
Niche Phone S+の価値観・使い道
Niche Phone S+の価値観は、余分なものを持たないという価値観ではないでしょうか。スマートフォンはいろいろできて素晴らしいツールですが、一方で、消費者向けのコンテンツを大量に消費させられるといった弊害もあります。強い意志のもとで、使いこなさないと結局意味のないツールになってしまいます。
Niche Phone S+を持つことで、人生の価値、やれること、やるべきことを見直す良いきっかけを作ってくれるのではないでしょうか。
普段はNiche Phone S+、必要な時だけスマホ
私がNiche Phone S+を手にしたら、通話のみの利用、テザリングでPCをつないで情報収集といった使い方になるかなと思っています。スマホの利用時間がますます少なくなると思います。(笑)
Niche Phone S+は誰におすすめ?
ミニマリストはもちろんのこと、スマホ使い過ぎかなと感じているユーザーにもオススメです。
私個人の感想ですが、Niche Phone S+以外のフィーチャーフォン利用していますが、フィーチャーフォンを持つようになってから、スマホを使う時間が減りました。
本当に通話しか使えないので、例えばこんな時どうしよう・・・とか、そういった非常時に備える考え方を鍛えることができるかもしれません。
Niche Phone S+はどこで買える?
Niche Phone S+は、Amazon、楽天市場などのECサイトをはじめとして、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどでも購入することができます。
まとめ
Niche Phone S+は、VoLTEに対応したフィーチャーフォンです。利用できる回線はドコモ系、ソフトバンク系となります。機能は最低限に絞られており、主に通話メインで、SMSの利用も可能です。ビジネス向けには、テザリングやボイスレコーダーなどの機能もあり、便利に使えそうです。
スマートフォンでついつい時間を使ってしまうことが無くなるので、頭の中をすっきり、充実した生活を送るのにもピッタリなコミュニケーションツールではないでしょうか?
テザリングやっぱり便利ですね!
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