はじめに
ガラケーが終了と聞くと、折り畳み式のケータイが使えなくなると思うかもしれませんが、そういうことではありません。
正確に言うと、3Gの電波が停波(電波の送受信が終了)することにより、3Gのみの通信技術に対応したガラケーが利用できなくなるということです。
折り畳みケータイが好きな皆さん、安心してください。つまり、3Gが停波しても「4G」のガラケーであれば、VoLTE通話でサービスを利用できるということです。
それでは、どんな機種が使えるのか、キャリアごとに見ていきましょう。
コンテンツ
NTTドコモ
2022年7月29日現在、こちらの4機種が販売されています。
▼ケータイ(ドコモオンラインショップ)
arrows ケータイ ベーシック F-41C
▼arrows ケータイ ベーシック F-41C(ドコモオンラインショップ)
ドコモの中では最新機種です。特徴は次の点です。
-
- 抗ウィルスボディ
- ディスプレイ:3.4インチ
- バッテリー:1680mAh
- カメラ:約810万画素
- 重さ:約132g
- 防水防塵対応(IP68)
- MIL規格14項目に対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth非対応
- Wi-Fi非対応
- テザリングはUSBのみ対応
- USB:Type-C
- SIM:nanoSIM(nanoUIM)
- 価格:14,850円
コロナ禍を考えた製品設計で、抗ウイルス加工がされているため安心です。
MIL規格14項目に対応し、不意の落下はもちろんのこと、塩水、高温、低温、低圧など、様々な過酷な状況下で動作を保証しています。
概ねガラケーに求める期待は網羅されていますが、おサイフケータイ非対応、Bluetooth非対応、Wi-Fi非対応など気になる点もあります。シンプルさにこだわった結果なので、納得できます。その分価格に反映されており、14,850円(税込)と比較的安価で購入できます。
DIGNOケータイベーシック
▼DIGNO(R) ケータイ ベーシック KY-41B(ドコモオンラインショップ)
ドコモとしては珍しく京セラブランドの製品です。長年のノウハウにより培われた基本機能が光る製品です。
カメラ非搭載といった、ビジネス仕様のガラケーです。特徴は次の点です。
- バッテリー:1500mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約123g
- カメラ:非搭載
- 防水防塵対応(IP68)
- MIL規格対応
- 赤外線通信非対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth4.2
- Wi-Fi b/g/n対応
- Wi-Fiテザリング対応(最大10台)
- USB:Type-C
- SIM:nanoSIM(nanoUIM)
- ahamo非対応
- 価格:18,480円
他のガラケーと同様に、安心の日本製でアルコール除菌が可能になっています。
arrwosケータイベーシックと比較すると、BluetoothやWi-Fiテザリング(最大10台)への対応など、ビジネスでも便利に利用できるスペックになっています。ahamoでは利用できない点には注意が必要です。
arrowsケータイ F-03L
▼arrows ケータイ F-03L(ドコモオンラインショップ)
こちらは2019年7月19日発売の、3年前のモデルです。2022年7月29日現在オンラインショップでは「在庫なし」の状態です。特徴は次の点です。
- バッテリー:1680mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約133g
- カメラ:810万画素
- 防水防塵対応(IP68)
- MIL規格14項目対応
- 赤外線通信対応
- おサイフケータイ対応
- Bluetooth4.2
- Wi-Fi b/g/n対応
- Wi-Fiテザリング対応(最大10台)
- USB:Micro B
- SIM:nanoSIM(nanoUIM)
- 価格:-円
arrowsベーシックと比較するとデザインも洗練されています。フォルムやキーの押しやすさ、プッシュ式の開閉にこだわっています。
MIL規格14項目対応、ワンセグ、赤外線、Wi-Fi、おサイフケータイなどほぼすべてに対応しており、ガラケーというよりはガラホに近い構成になっています。
3年前の製品のため、ドコモオンラインショップでは在庫切れになっている点が残念です。
AQUOSケータイ SH-02L
▼AQUOS ケータイ SH-02L(ドコモオンラインショップ)
AQUOSケータイ SH-02Lは、2019年2月8日発売の製品で、3年以上前の製品となります。現在もドコモオンラインショップで販売されている製品です。シャープさんは最近ガラケーをリリースしなくなってしまったので、残念ですね。
特徴は次の点です。
- バッテリー:1680mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約125g
- カメラ:800万画素
- メモリ:1GB/8GB
- 防水防塵対応(IP68)
- 赤外線通信対応
- おサイフケータイ対応
- Bluetooth4.2
- Wi-Fi b/g/n対応
- Wi-Fiテザリング対応(最大10台)
- USB:Micro B
- SIM:nanoSIM(nanoUIM)
- 価格:31,680円
ガラケーの中では珍しく、LTEバンドのバンド3に対応しているため、ヨーロッパ、東南アジアでの利用にも対応しているとのこと。海外出張や旅行などでも強い味方になりそうです。
au(KDDI)
2022年7月29日現在、こちらの3機種が販売されています。
▼ケータイ(au Online Shop)
2022年の発売は無く、すべて2021年発売の製品です。
G’zOne TYPE-XX
▼G’zOne TYPE-XX(au Online Shop)
G’zOneブランドはタフネスケータイで有名です。ほぼ全部入りで、メモリもガラケーの中では最大容量となっています
バッテリー面では一般的なガラケーと同様です。特徴は以下の通りです。
- バッテリー:1500mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約183g
- カメラ:約1300万画素
- メモリ:2GB/16GB
- 防水防塵対応(IP68)
- 赤外線通信対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth対応
- Wi-Fi b/g/n対応
- Wi-Fi テザリング対応(10台)
- USB:Type-C
- SIM:nanoSIM
- 価格:52,800円
その特徴的な外観デザインは、歴代のG'zOneチームが担当。久々の最新モデルとなるG'zOne TYPE- XXが登場しました。
ガラケーとしては珍しく、MIL-STD-810Hに準拠し、MIL規格19項目をクリアしています。
価格は52,800円(税込)とGalaxy A53などのミドルレンジスマホが購入できる価格ですが、5年程度の長期間にわたり使えそうなガラケーです。所有欲を満たしてくれる、全部入りガラケーです。重量が182gである点をお忘れなく。
かんたんケータイライト KYF43
外観は一般的なガラケーですが、サブディスプレイが大きく見やすいです。特徴は次の点です。
- バッテリー:1500mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約133g
- カメラ:約800万画素
- メモリ:1GB/8GB
- 防水防塵対応(IP68)
- 赤外線通信対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth非対応
- Wi-Fi非対応
- USB:Type-C
- SIM:nanoSIM
- 価格:33,000円
キーの大きさ、操作方法に配慮されており、親切なガラケーです。
割り切った機能の中にも、赤外線通信に対応するなど、利便性に対する配慮が見られます。
GRATINA(グラティーナ) KYF42
▼GRATINA KYF42(au Online Shop)
GRATINA KYF42は京セラ製のガラケーです。コンパクトで軽量な点が魅力です。特徴は次の点です。
- バッテリー:1500mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約125g
- カメラ:約800万画素
- メモリ:1GB/8GB
- 防水防塵対応(IP68)
- 赤外線通信非対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth4.2対応
- Wi-Fi b/g/n対応
- Wi-Fiテザリング対応(10台)
- USB:Type-C
- SIM:nanoSIM
- 価格:33,000円
コンパクト、+メッセージ対応、見やすいサブディスプレイが特徴です。
さらに、日本のメーカーならでは、衛生面にも配慮されており、ハンドソープでのふきあげも可能です。
赤外線とおサイフケータイ非対応である点に注意すれば良いガラケーではないでしょうか。
ソフトバンク
2022年7月29日現在、こちらの3機種が販売されています。
ケータイ 一覧(ソフトバンクウェブサイト)
DIGNO ケータイ3
主な特徴は次の点です。
- バッテリー:1700mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約131g
- カメラ:約800万画素
- メモリ:1GB/8GB
- 防水防塵対応(IP68)
- 赤外線通信対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth4.2対応
- Wi-Fi対応
- テザリング対応(10台)
- USB:Type-C
- SIM:nanoSIM
- 価格:28,800円
基本機能+充実機能で、従来のガラケーユーザーからスマホユーザー、ビジネスユーザーにも広くマッチできそうな機種です。ラジオ、Wi-Fi、テザリングとスマホでできていたことも一部利用できます。また、いまどきのガラケーとしてはめずらしく、ワンセグにも対応しています。
バッテリー容量は1,700mAhと販売されている既存のガラケーと比較しても大容量バッテリーを搭載し、充電をせずに長時間の待受けに期待ができるガラケーです。
また、4G(LTE)の対応周波数はでBand 1/2/3/4/8に対応しており、海外での利用も安心です。
▼DIGNOケータイ3対応周波数
AQUOSケータイ3
発売日は2019年4月12日と3年前のガラケーです。ポップなグリーンが素敵ですね。
主な特徴は次の点です。
- バッテリー:1680mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約123g
- カメラ:約800万画素
- 防水防塵対応(IP68)
- MIL-STD-810G準拠
- 赤外線通信対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth4.2対応
- Wi-Fi対応
- テザリング対応(10台)
- USB:Micro B
- SIM:nanoSIM
- 価格:28,800円
おサイフケータイ非対応、micro USBである点に注意が必要です。
ボイスレコーダーに対応しており、ビジネスでの利用にも最適です。
かんたん携帯10
シャープ製、2019年6月14日発売、3年前のガラケーです。
▼かんたん携帯10(ソフトバンクウェブサイト)
主な特徴は次の点です。
- バッテリー:1680mAh
- ディスプレイ:3.4インチ
- 重さ:約127g
- カメラ:約800万画素
- 防水防塵対応(IP68)
- MIL-STD-810G準拠
- 赤外線通信対応
- おサイフケータイ非対応
- Bluetooth4.2対応
- Wi-Fi対応
- テザリング対応(10台)
- USB:Micro B
- SIM:nanoSIM
- 価格:28,800円
micro USB、おサイフケータイ非対応である点に注意しましょう。
ゆっくり聞こえるスロートーク機能、知らない番号の着信への代理応答機能など、安心機能が備わっています。
また、MIL-STD-810Gに準拠していますので、落下や低温、高温での動作、水没などにも対応できます。
まとめ
いかがでしょうか?2022年7月29日現在で利用できるガラケーはまだそれなりにあります。おサイフケータイ非対応がベーシックになっていますが、中には対応する製品もあります。
最近のガラケーはUSB Type-Cに対応するものが多く、スマホの充電ケーブルなどのアクセサリーもそのまま利用することができます。スマホと距離を置きたいユーザーにも、ガラケーはオススメです。
また、ガラケーが無くなる!と焦っていた皆さん、安心してください。VoLTE対応のガラケーに乗り換えて、安心して利用してみてはいかがでしょうか?
4G(LTE)については、欧州など5Gを規制している国も現在あるため、日本でも当面停波されることはないとみられます。
価格については、ドコモではarrowsケータイベーシック、DIGNOケータイベーシックのように、スマホよりも安価に購入できる機種もあります。平均的には28,800円~33,000円で購入できる機種が多いのも特徴です。
4Gガラケーを検討中の皆さんの参考になれば幸いです。
コメント