SIMフリーって何?

【本記事はPRを含みます】
みなさんこんにちは。管理人です。

今回は「SIMフリー」について説明します。



コンテンツ

SIMカードとは?

SIMカードとは、Subscriber Identify module cardのことで、加入者を識別するためのカードという意味です。

SIMカードがないと、スマートフォンやタブレットは通信サービスを利用することができません。

最近では、iPhoneやPixelシリーズには標準的に搭載されるようになった、eSIM(embedded SIM)と呼ばれる、埋込式のSIMも登場するようになりました。QRコードをスキャして通信プランを開始できるため、より手軽に通信を利用でき、SIMを破損するなどのトラブルのリスクも少なくなりました。

SIMフリーとは?

SIMフリーとは、キャリアによる利用可能なSIMが制限されていない、ユーザーが自由にSIMカードを選び、利用できるスマートフォンのことをいいます。

2021年10月1日からは、各キャリアともにSIMロックが掛かっていない状態でスマートフォンを販売するように、総務省よりガイドラインが発表されたことにより、現在はSIMロックロック解除された状態で販売されるようになり、一般のユーザーにも「SIMフリー」の状態のスマートフォンが、かなり身近な存在になりました。

2015年以前は?

日本市場では、SIMロック解除も許可されていなく、ユーザーは購入してもそのキャリアでしか利用できませんでした。

一部の機種のみ、海外サイトでSIMロックの解除コードを購入し、他社SIMをセットし、その解除コードを入力することで、解除ができましたが、一般ユーザーにはかなり敷居が高い方法でした。

2015年4月以降の販売製品、ちょうどGalaxy S6 edgeなどから、SIMロック解除が可能になり、キャリアで3,000円(税別)を払うことでSIMロックを解除してもらえるようになりました。

他社キャリアのSIMを使う場合

各キャリアは、自社の周波数に対応した周波数のみ、基本的に対応してきました。現在は一部の上位機種のみ、マルチキャリア(ドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイル)に対応するなどの対応がされています。

Android製品の場合、できれば、そのSIMカードを提供しているキャリアの端末を使う方が、より幅広い周波数帯に対応し、多くの電波を受信できます。

とくにプラチナバンドの受信は、山間部や建物の間など、比較的電波が届きにくい場所での、受信感度の強化に貢献してくれます。届きにくい場所でも、電波を良好に受信できるため、キャリア各社の「プラチナバンド」に対応した製品を選ぶメリットは大きいです。

プラチナバンドとは?

NTTドコモでは、Band 6/19/28、auではBand 18/26/28、ソフトバンクではBand 8/28が、プラチナバンドに該当します。

周波数は700MHz~900MHzの比較的低い周波数の電波になります。

ソフトバンクは以前、Band 1/3のみの対応で、地下で繋がらないなど、電波受信状況にクレームが多かったのが記憶にあります。

孫さんは、プラチナバンドをよこせと抗議し、やっと手に入れたBand 8がプラチナバンドの900MHzになります。

現在はソフトバンクも電波が悪いなどとのクレームは無くなりましたね。

楽天モバイルは現在、Band 3(1800MHz)のみの対応ですが、プラチナバンドの申請をしています。将来的には全てのキャリアがプラチナバンドに対応する可能性があります。

他社・格安SIMへの乗り換えは、自分の手持ちの端末でもOK?

手持ちの機種がSIMロック解除に対応した、比較的新しい製品なら、手持ちの機種をそのまま、乗り換え先、移行先のキャリアで利用することができます。

通信事業者が変わる場合、デバイス(端末)のSIMロック解除が必要になりますので、事前にSIMロックの解除をおこないましょう。
SIMロックの解除はオンラインでの手続きなら、無料です。

各キャリアでの手続き方法はこちらです。

NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/

KDDI(au)
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/

ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/

iPhoneなら、どのキャリアにも対応

iPhoneは、その製品思想からも、すべてのキャリアのバンドに対応しています。

グローバル単位の地域ごとにモデルが異なり、日本で販売されているモデルは、どのキャリアのiPhoneも同じモデルになります。

そのため、どのキャリアのiPhoneを購入しても、SIMロックさえ解除されて入れば、自由に利用することができます。

特にSIMフリーやSIMカードに詳しくなくても、「SIMフリー」、「SIMロック解除済み」に気を付けていれば問題ないため、深く調べるのが面倒なユーザーには、「SIMフリー」、「SIMロック解除済み」のiPhoneがオススメです。

「SIMロック解除済み」と「SIMフリー」の違い

現状を指しては大きな違いはありませんが、SIMロック解除は、SIMロックが掛かっていたデバイスのSIMロックを解除しましたという意味で、SIMフリーは最初からSIMロックが掛かっていないデバイスを指しています。

言葉の本質としては、SIMカードのロックが掛かっていない、どのSIMカードでも使えるデバイスという意味に変わりはありません。

キャリア製品のAndroidで注意する点は?

最初の説明の通りとなりますが、SIMロックを解除しても、そのキャリアでしか利用できないことが多いです。

Band 28が一応700MHzとなりますので、せめて、Band 28が利用できるものかどうかを見ておいた方が良いと私は思います。意外と最近はBand 28が受信できる地域は多いと感じます。

どのキャリアの製品もBand 1/3には対応していますので、その点は安心ですが、プラチナバンドがサポートされている場合はなお良いです。

見落としがちなVoLTE対応

VoLTEとは、4Gの回線を利用した、高音質通話の規格です。

2022年現在、多くのスマートフォンがVoLTEによる通話に対応しています。

ただし、他のキャリアの製品を利用する場合、そのキャリアのVoLTEをサポートしていない場合があります。

2018年以降のAndroid製品はおおむね、他のキャリアのVoLTEにも対応しているため、キャリアのAndroidで他のキャリアのSIMカード(またはその格安SIM)を利用する場合は、2018年以降の比較的新しいAndroid製品を選ぶようにしましょう。
3Gは今後各社が停波し始めるため、VoLTEに対応していない端末の場合、最悪は通話できなくなる可能性があります。注意しましょう。

キャリアのAndorid製品は、SONY、OPPO、Xiaomi、SHARPがおすすめ

SONYやOPPO、Xiaomi、SHARPは各キャリアの通信規格に対応しており、VoLTE通話も利用可能です。

また、OPPOやXiaomiは、それぞれのキャリアの周波数帯(バンド、Band)に対応しているため、より広いエリアで利用することができます。

サムスンのGalxyシリーズは、残念ながらソフトバンク系のSIMカードのVoLTEに対応していないため、注意が必要です。ソフトバンク以外のキャリアのSIMカード、格安SIMなら利用できますので、選んでも問題なく使えます。

XiaomiやOPPOは端末価格を安く抑えて購入できる点も魅力の一つです。

中古端末、新古品の購入はイオシスやムスビーがおすすめです。

イオシス
有名な中古販売事業者です。

ムスビー
オークション形式で出品者から購入するタイプの販売サイトです。

https://www.musbi.net/

SIMロック解除のつもりで買ったけど、解除されていなかった場合

現在、SIMロックの解除は無料で、オンラインで行うことができます。

たとえキャリアでの契約がない場合でも問題ありません。Androidのみでなく、iPhoneもSIMロック解除が可能となります。ただし、iPhoneの場合、iPhone 6S、iPhone SE(第1世代)以降のモデルが、SIMロック解除可能な対象デバイスになります。

各社の手続き方法のリンクをこちらにご紹介します。SIMロックが解除できる時間帯など、制限があるキャリアもありますので、事前にご覧ください。

NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/

KDDI(au)
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/

ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/support/usim/unlock_procedure/

eSIMって何?eSIMのメリット

eSIMは、Embedded SIMの略で、埋め込み式のSIMのことを指します。

通常、Emailで通知される、発行されたQRコードを読み込み、通信プランを追加するといったとてもシンプルな方法で、利用開始することができます。初心者でも5分あれば利用開始できます。

SIMカードの到着を待つ必要はありませんので、物理SIMカードより早く開通、利用開始することができます。

データ通信専用のプランはIIJやLinksmateなどの、格安SIM通信会社からも提供されていますが、音声通話ができるプランは、キャリアやキャリアのサブブランドのみの提供となっています。

機種変更をする際には、再発行が必要となります。現在eSIMの音声付きプランを提供している通信事業者各社は、eSIMの再発行も「無料」で行っています。

eSIMを格安料金で提供する通信事業者

・楽天モバイル

・NTTドコモ系

ahamo(アハモ)

・au(KDDI)系

povo 2.0 基本料無料での運用も可能
https://povo.jp/

・ソフトバンク系

LINEMO 3GBが990円(税込)から。PayPayボーナスの還元アリ。

eSIMのデメリット

削除すると通信できなくなってしまいます。設定に失敗したと思って、削除すると、同じQRコードで再度設定ができませんので、注意が必要です。

使えなくて再設定と思った場合、まず、APN設定を確認しましょう。APNが設定されていない場合、通信ができないこともあります。

eSIMは一度スキャンすると、二度と同じQRコードで設定ができません。再発行が必要となります。

SIMのアンテナ表示がされていて、通信できない場合、たいていはAPN設定を誤っています。もう一度設定値を見直してみましょう。

APNとは?

通信事業者ごとに、通信サービスを利用するために、接続先アドレスとユーザー、パスワードを設定する必要があります。

これはインターネットのプロバイダや、各種Web系のサービスの利用開始に似た設定となります。

APNとは、Access Point Nameのことで、アクセス・ポイント・ネーム、日本語でアクセスポイント名となります。

インターネットに接続するプロバイダの接続情報に近い感覚です。

APNの設定値が間違っていると、通信サービスを利用することができません。

一般的に、APNはユーザー名、パスワード、認証タイプとセットになっています。

例えば、OCNモバイルONEでは、

APN: lte.ocn.ne.jp

ユーザー名: mobileid@ocn

パスワード: mobile

認証タイプ: CHAP

が設定値になります。

APN、ユーザー名、パスワードはどれかが間違えると、インターネットにつながりませんので、設定時には注意しましょう。

格安SIMのAPN設定、注意する点は?

Androidは最近のSIMフリーモデルは、ほとんどAPN設定がプリセットされています。

自分が利用している格安SIMのAPN設定値を選択するだけで、インターネットにつながります。安心して利用できますね。

一方、キャリア製品のSIMロック解除済みデバイスは、APN設定はプリセットされていませんので、自分で登録する必要があります。

設定時に注意する点はAPN、ユーザー名、パスワード、認証タイプです。設定値に問題がない場合、基本的には接続できないことはありませんので、安心してゆっくり設定しましょう。

格安SIM、iPhoneで利用する場合の注意点は?

特にドコモ系・ソフトバンクの格安SIMを利用する場合、iPhoneでは「構成プロファイル」のインストールが必要となります。

構成プロファイルは、格安SIM各社のホームページからダウンロードできます。

該当のページを、iPhoneのSafariで開き、プロファイルをダウンロードし、設定画面の「ダウンロード済みプロファイル」をタップし、インストールに進みましょう。

キャリアのサブブランドでは、構成プロファイルのインストールは不要です。

・楽天モバイル

・Y!モバイル

・LINEMO

・ahamo

・povo2.0

・UQモバイル

・BIGLOBEモバイル(Type A)

これらのSIMカードはプロファイルのインストール不要で、SIMカードのセットのみで利用可能です。

Androidで通信できない場合のTips

アンテナが表示されている場合、SIMに問題はありません。

APN設定に問題がある可能性があります。

次の点を試してみましょう。

1)APN設定を見直しましょう。

2)APN設定を削除して、再設定をしましょう。

3)APN設定値に余分なブランクがないか確認しましょう。アルファベットのキーボードを利用すると、"."の後ろに自動的にブランクがセットされてしまう場合があります。特にドット"."付近に余分なスペースがないかチェックしましょう。

4)モバイルデータのスイッチがONになっているか確認しましょう。

5)単純に再起動のみで解決する場合もあります。上記に問題がない場合、まず再起動を試してみましょう。

いかがでしょうか?解決できれば幸いです。

iPhoneで通信できない場合のTips

以前利用していた通信会社のプロファイルが邪魔をしたり、結構厄介な場合があります。

まず、下記の点を試してみましょう。

プロファイルがインストールできない場合

以前のプロファイルが残っているために、インストールできなくなっています。まず、設定→一般→VPNとデバイス管理の下に、プロファイルがないか確認しましょう。

ある場合はタップして削除しましょう。

プロファイルはインストールできたけど、通信できない場合

インストールするプロファイルが誤っている可能性があります。プロファイルを削除後、再度、利用している格安SIMのホームページから、プロファイルをダウンロード、インストールして利用可能か試してみましょう。

ダウンロードはできているけど、インストールされていない場合もあります。インストールすると、「ダウンロード済みのプロファイル」の表示は消えます。「ダウンロード済みのプロファイル」が表示されている場合は、タップしてインストールに進みましょう。

プロファイルが不要なはずだけど・・・ahamo、povo、LINEMOなど

以前利用していたSIMカードのプロファイルが残っている可能性があります。設定→一般→VPNとデバイス管理の下に、プロファイルがないか確認し、ある場合は削除しましょう。

デュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、SIMカードが2枚セットできる仕様を指します。

キャリアの製品の場合、デュアルSIM仕様のデバイスは非常に少なく、eSIMとのデュアルSIMなら利用可能という場合があります。例としては、iPhoneやPixelシリーズですね。

しかし、SIMフリーのマーケットには、一般的な仕様として、SIMが2枚セットできるというスマートフォンがあります。

格安SIMを2枚、格安SIM+キャリアの格安プランのSIMと2枚、格安SIM+プリペイドSIMの2枚などといった組み合わせで、モバイルインターネットを楽しむといったことができます。

メイン回線の格安SIMを安い月額料金で抑えながら、足りない分をプリペイドSIM(180日プラン)などで補うという方法です。

また、iPhoneなどでも、例えば、楽天モバイルとプリペイドSIMなら、楽天モバイルをeSIMで設定し、月1GBまで無料で利用しながら、足りない分を物理SIMのプリペイドで補うといったことが可能になります。

どの通信事業者にしようか迷ったら

基本的には私は、通信費は最低プランで利用するが賢いと思っています。

デュアルSIM端末をお持ちの場合、次のような選び方をお勧めしています。

もちろん私のお勧めはあくまで私の視点なので、それ以外にユーザーの皆さんが、真剣に選ぶ、それが一番ベストな方法だと思います。

通話をよく使う場合はOCNモバイルONE

月550円(税込)+かけ放題プラン1,430円(税込)=1,980円(税込)

で500MB+24時間通話無料がついてきます。

これは魅力的です。さらに、現在、かけ放題プランの1,430円(税込)が最大12ヶ月間、1,100円(税込)で利用できます。330×12ヶ月=3,960円がお得に利用できます。

安定したドコモ回線、ドコモ傘下の企業のため、将来的にも経営は安定していると思います。継続的に高品質なサービスに期待が持てる企業です。

▼かけ放題プランのキャンペーン情報は、OCNモバイルONE公式からご確認ください

https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one/campaign/ocndenwa1000cp_2102.html

▼OCNモバイルONEの詳細、お申し込みはこちら

データ通信は1GB以内、またはたくさん使う場合は楽天モバイル

データ通信が1GBで収まる場合、月額利用料が0円(2022年7月以降は1,078円~)になるとてもお得なキャリアです。ただし、段階式のプランのため、1GBを超えると次は3GBまで、1,078円(税込)になります。

ただし、上限は、データ容量無制限で3,278円(税込)です。

自宅の固定回線の代替も兼ねるという意味では、魅力的な料金と言えます。

4Gエリアを整備中のキャリアで、エリアの問題もありますので、私としては小容量の1GBを0円で維持する方法がお勧めの利用法です。

楽天モバイルに加入していると、楽天ポイントの加算+1倍が加算されますので、この点も有利なポイントです。

▼楽天モバイルの詳細はこちら

とにかく安く抑える、通話も高速データも不要ならpovo2.0

基本料無料でスタートできる、とてもお手軽なプランです。

高速データは必要ない、電話も全くかけない、という利用スタイルであれば、povo2.0が最適と言えます。

もちろんトッピングを利用して、高速データや5分かけ放題などの通話プランを追加することも可能です。

▼povo2.0の詳細はこちら

https://povo.jp/

その他のプランもお勧めはありますが、シンプルに考えるには上記がお勧めのプランです。

SIMフリーを選ぶときのまとめ

SIMフリーを選択すると、月々の料金を安くで抑えることができるようになります。

SIMカードの設定は初心者にとっては不安の種ですが、設定値を間違えずに設定すれば、ビビる必要もありませんし、OPPO、SHARP、XiaomiなどのSIMフリーモデルを購入すると、APN設定はプリセットされています。ユーザーは自分が利用するSIMカードのAPNを選択するだけで、設定完了となります。

そうした場合、簡単に設定できますので、一気に敷居は下がります。

現在はSIMロック解除も自由に無料で行うことができますので、GEOモバイルなどで、SIMロック品を購入しても、自宅で自由に解除できます。

iPhoneも自分でSIMロックを解除し、SIMフリーとして使うことができる時代になりました。

今こそ、皆さんで利用するSIMカードやデバイスを見直してみてはいかがでしょうか?

縛られない、通信やデバイスを自由に選ぶ時代が本格的に始まったと感じています。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。