2022年6月版 eSIMに対応した2万円~4万円台のSIMフリースマートフォン

みなさんこんにちは。
日本でeSIMの利用が活発化してきたのは、2020年楽天モバイルの参入以来で、日本のスマートフォンの歴史から見ると、この2年程度の短い間での利用拡大と言えます。当初はeSIMに対応したスマートフォンはiPhone XS以降のiPhone、Pixel 4以降のPixel、楽天モバイルで販売されていた一部のAndroid機種のみでしたが、eSIMに対応したスマートフォンもこの2年で大きく増加しました。

eSIMとは?

英語で言うと、Embedded SIMのことで、頭文字からeSIMと呼ばれています。(世界的に標準的な言葉です。)eSIMを搭載した機種では、QRコードを読み込むことで、通信プランを追加したり、各キャリアが提供する、専用アプリから通信プランの追加、アクティベーションも可能です。

物理的なSIMカードと異なり、SIMカード台紙からの取り外しや、スマートフォンへのセットもしなくて済むため、SIMカードに関する物理的なエラー(破損や向きの誤りなどの取付ミス)がなくなることが想定されます。また、SIMカードを受け取る必要もないため、すぐに利用開始が可能です。通常、eSIM発行の手続きをすると、15分~30分程度で開通の案内が届きます。利用開始のしやすさの面で貢献しているといえます。

また、物理的なSIMカードを発行しないため、ブラスチック消費の削減となり、輸送もなくなるため、CO2の削減に貢献するといった考え方もできます。

2022年6月 eSIMに対応したスマートフォンは?

2021年後半から多く出回るようになりました。紹介していきます。

iPhoneシリーズ

iPhone XSシリーズ、iPhone XR、iPhone SE(第2世代)、iPhone 11シリーズ、iPhone 12シリーズ、iPhone 13シリーズ、iPhone SE(第3世代)です。もちろん今後リリースされる、iPhone 14シリーズやiPhone 15シリーズでも利用可能です。

Pixelシリーズ

Pixel 4シリーズ、Pixel 5シリーズ、Pixel 6シリーズです。今後リリースされる、Pixel 6aなどでも利用可能です。

その他のAndroid(SIMフリー)

低価格の製品は2万円~とiPhoneと比べると、購入しやすいという点がポイントです。

AQUOS wish


Snapdragon 480 5Gを採用し、メモリはRAM/ROM:4GB/64GBです。一昔前のキャリアの標準スペックとなります。解像度が低いため、バッテリーの持ちは若干良さそうです。Snapdragon 6シリーズはBig.Little方式(負荷により稼働するコアを振り分ける方式)で省電力に優れていると言えますが、Snapdragon 4シリーズを搭載した本機でも、バッテリー持ちの体感は悪くないと思います。主なスペック、見どころはこちらです。

・5G通信に対応(Sub6のみ)
・メモリ4GB/64GB
・おサイフケータイ対応
・防水防塵対応(IP67)
・カメラ:1300万画素/800万画素
・5.7インチ HD+液晶ディスプレイ
・eSIM対応、マルチキャリア(ドコモ系、au系、ソフトバンク系、楽天モバイル可)
・アップデートでAndroid 12に対応
・新品を3万円で購入できる
・指紋認証対応(顔認証は非対応)
・ゲームなどをガッツリプレイするのには不向き
・マイナンバーカード読み取りにも対応
・バッテリー3730mAh
・162g

AmazonでのSIMフリーの販売価格は約28,000円(税込)です。

▼シャープ公式ホームページ
https://jp.sharp/products/aquos-wish/

OPPO A55s


こちらもCPUにはSnapdragon 480 5Gを採用しています。メモリ:RAM/ROMも4GB/64GBと、AQUOS wishに似た構成になっていますが、ディスプレイはFHD+解像度となり、画面の見やすさの面では一歩リードしています。防水防塵にも対応しています。一方、おサイフケータイやNFCに「非対応」となりますので、注意が必要です。防水に対応している点は評価できますね。

・5G通信に対応(Sub6のみ)
・メモリ4GB/64GB
・防水防塵対応(IP68)
・カメラ:1300万画素+200万画素/800万画素
・6.5インチ FHD+液晶ディスプレイ
・eSIM対応、マルチキャリア(ドコモ系、au系、ソフトバンク系、楽天モバイル可)
・Android 11
・新品を3万円で購入できる
・ゲームなどをガッツリプレイするのには不向き
・おサイフケータイ、NFC非対応
・生体認証は顔認証のみ(指紋認証非対応)
・バッテリー4000mAh
・178g

割と制約が多いので、購入予定の皆さんは注意して購入を検討してください。AmazonでのSIMフリーの販売価格は約28,000円(税込)です。

▼オウガジャパン公式ホームページ
https://www.oppo.com/jp/smartphones/series-a/a55s-5g/specs/

Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G


こちらは日常の利用から仕事での利用など、タフにこなせる実用的なスマートフォンだと言えます。CPUにはSnapdragon 695 5Gを採用し、メモリ:RAM/ROMは6GB/128GBを搭載しています。カメラも1億800万画素のメインカメラを採用し、おサイフケータイにも対応しています。ディスプレイも6.67インチ有機ELを搭載していますので、動画やWeb閲覧もリッチな体験ができます。

・5G通信に対応(Sub6のみ)
・メモリ6GB/128GB
・防水非対応(IP52)
・カメラ:1億800万画素+800万画素+200万画素/1600万画素
・6.67インチ FHD+有機ELディスプレイ
・eSIM対応、マルチキャリア(ドコモ系、au系、ソフトバンク系、楽天モバイル可)
・Android 12
・新品を4.5万円(定価44,800円)で購入できる
・おサイフケータイ、NFC対応
・マイナンバーカード読み取りにも対応
・生体認証:指紋認証、顔認証
・バッテリー5000mAh(67W充電対応)
・202g
▼Xiaomi公式ホームページ
https://www.mi.com/jp/product/redmi-note-11-pro-5g/
ミドルレンジスマートフォンの最高峰というスペックですが、防水には非対応である点は注意が必要です。おサイフケータイ対応となりますので、買い物にも便利なスマートフォンと言えます。充電も67W充電に対応しているため、42分で100%の充電が可能です。AmazonでのSIMフリーの販売価格は約41,000円(税込)です。

moto g52j 5G


Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5Gの、有機ELを液晶に変え、IP68防水防塵に対応させたというイメージです。motorolaのスマートフォンは、ほぼAndroid標準のUIになりますので、シンプルに使いこなしたいユーザーにはオススメです。

・5G通信に対応(Sub6のみ)
・メモリ6GB/128GB
・防水防塵対応(IP68)
・カメラ:約5,000万画素+約800万画素+約200万画素/1,300万画素
・6.8インチ FHD+液晶ディスプレイ
・eSIM対応、マルチキャリア(ドコモ系、au系、ソフトバンク系、楽天モバイル可)
・Android 11(意外と・・・まだ11)
・新品を4万円で購入できる
・おサイフケータイ、NFC対応
・マイナンバーカード読み取りにも対応
・生体認証:指紋認証、顔認証
・バッテリー5000mAh(15W充電対応)
・206g

防水という面ではRedmi Note 11 Proよりオススメと言えます。Amazonでの販売価格も2022年6月18日時点、3,980円OFFクーポンが配布されていました。通常価格39,800円が、35,820円に割り引かれます。

▼モトローラモビリティ公式ホームページ
https://store.motorola.co.jp/item/MOTO_G52J_5G.html

OPPO Reno7 A

オウガジャパンホームページより

こちらはOPPO Renoシリーズの最新版で、2022年6月16日に発表されました。OPPOの日本での販売は2018年がスタートとなりますが、2019年からこちらのRenoシリーズを発売をスタートし、Renoシリーズは年1台のペースでリリースしています。

今回はSnapdragon 695 5G、メモリ:RAM/ROMは6GB/128GB(前のReno5 Aと同じ容量)で、ディスプレイは有機ELで、ディスプレイ内の指紋認証を搭載します。バッテリーも若干増加し、4,500mAhになりました。防水防塵対応、おサイフケータイ対応は前モデルのReno5 Aから継承しています。

・5G通信に対応(Sub6のみ)
・メモリ6GB/128GB
・防水防塵対応(IP68)
・カメラ:約4,800万画素+約800万画素+約200万画素/1,600万画素
・6.4インチ FHD+有機ELディスプレイ
・eSIM対応、マルチキャリア(ドコモ系、au系、ソフトバンク系、楽天モバイル可)
・Android 12
・新品を4.5万円(定価44,800円)で購入できる
・おサイフケータイ、NFC対応
・マイナンバーカード読み取りにも対応
・生体認証:指紋認証、顔認証
・バッテリー4500mAh
・175g

新しいReno7 Aでは、3年間サクサク動作が持続するという、新しい技術を採用しています。これは、長く使うユーザーにはありがたい機能ですね。

Amazonで単品での購入は40,727円(税込)、初回限定EcnoBuds付【限定ギフトBOX】 急速充電対応ACアダプター + 充電ケーブル セットは43,482円(税込)で販売されます。(2022年6月23日発売、発売日以降お届け)

▼オウガジャパン公式ホームページ
https://www.oppo.com/jp/smartphones/series-reno/reno7-a/

まとめ

iPhoneやPixelはeSIM対応が進んでいますが、それ以外のAndroidスマートフォンでもeSIMに対応した機種が以外と多いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。Androidの場合、5万円も出せば、新品で128GBモデルで防水、おサイフケータイ対応のスマートフォンが多数あることがわかっていただけたのではないでしょうか?

スペック面では、日本ではコストにシビアなので、ミドルレンジのスマートフォンがスペック的にも市場的にも、伸びやすいのではないかと感じます。中国ブランド各社も、中国市場においてはほぼ飽和と言えますので、日本市場を開拓して少しでも利益を獲得しようと、総務省がSIMロック解除を提言し始めた数年前から徐々に攻勢を強めているように見えます。

日本メーカーの製品は悪くはないですが、コスパがあまり良くない印象で、コスパを考えるなら、やっぱり3万円程度で購入できる、AQUOS wishを選択するのが一番かなと思います。SONYは高い機種が多いので、手が届きにくい存在ですね。日本製品を愛するしむまるですが、スマホは日本製品を少々嫌厭してしまいます。しかし、AQUOSスマホは機種を選んで購入しています。

実用面で言うと、これまでに紹介したスマホでは、「Redmi Note 11 Pro 5G」または「Reno7 A」がオススメだと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。