スマホの歴史を感じる・・・andronaviがひっそりと終了

Androidが出たばかりのことをご存知のユーザーは今となってはあまりいないかもしれませんが、振り返ると2009年、ドコモからHT-03A(HTC製)が登場したことを思い出します。

▼価格コムのリンク
https://kakaku.com/keitai/smartphone/model/M0000000026/

こちらはIS03。Android駆け出しのころに、結構人気だった(いや、これしかなかったから・・・)機種です。

▼価格コムのリンク
https://kakaku.com/item/K0000155734/
その後、auからはIS01(SHARP製)、IS03などの魅力的な製品が出てきましたが、当時はGoogleのアプリストア「Android Market」自体にあまりアプリがなく、日本でも通信キャリアのアプリストアなど、アプリストアがいくつかありました。

Androidの駆け出しのころ、時は2010年、BIGLOBEが「andronavi」なるアプリストアを開設し、スタートさせました。

▼andronavi
https://andronavi.com/
▼@pressのプレスリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/16380

当初は、andronavi自体からダウンロードできるアプリも多数ありましたが、そのうち、キャリアのアプリストアへのリンクやAndroid Marketへのリンクからダウンロードといった形になり、独自性のないものになってしまいました。

Googleが「Android Market」の名称を2012年に「Google Play」に変更後、徐々にスマートフォンのラインナップも増えて、Google Playに掲載されるアプリの数も膨大になりました。また、セキュリティ面から、GoogleはGoole Playに掲載されるアプリの定期的なマルウェアスキャンを行い、Google Playを安全なアプリ配信プラットフォームに作り上げました。

その結果、キャリアのアプリストアも衰退し、andronavi自体もただのスマホアプリやスマホ関連の情報サイトになり下がりました。

日本市場では、スマホと言えばキャリアで買うものという状態が2014年頃までは続いていましたが、その後、SIMフリーの製品が販売されるオープンマーケットが徐々に出来上がり、HuaweiやASUSが参入、さらに中国の大手OPPOやXiaomiも日本市場に参入しました。

andronaviは2010年当時、米国や中国(Googleがない独自の市場)など世界でのシェアを獲得すべく、海外での事業展開も計画していましたが、Googleが自前のプラットフォームを成長させて、アプリストアは一般的には、Google Playが圧勝という形になりました。

その結果、andronaviは2022年2月以降、情報は更新されなくなりました。公式に終了とは公表されていません。

andronaviを見ながら、スマホの時代の流れを感じるといいますか、社会の流れ、スマホ界隈のビジネスの動きを振り返るきっかけになりました。

もう12年も前になりますね・・・懐かしい。

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ABOUTこの記事をかいた人

2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。