国際情勢や政治的な思想などはひとまず横に置いて、機器自体がどうなのか、実用面でどうなのかを考えながら、見比べてみたいと思います。
AQUOS R5Gがいいなと思っていましたが、最近若干Huawei P40 Proに傾きつつあります。(笑)
AQUOS R5G(Rakuten版)の概要
普通に考えると、Google のサービスに対応したAQUOS R5Gの方が優れていると感じるでしょう。
私もそのタイプでした。
まず主要なスペックを見てみたいと思います。Rakuten版のスペックです。
Rakuten版は楽天市場などでも購入でき、最初からSIMロックフリーのため、煩わしくないと思います。
ショップに予約して出向く必要もないため、購入にかかる時間も最小限に抑えられるでしょう。
・サイズ:約162 x 75 x 8.9 mm
・重量:189 g
・ディスプレイ:約6.5インチ Pro IGZO
解像度 3,168 x 1,440ピクセル(QHD+)
・チップセット:Snapdragon 865 オクタコア 2.8GHz + 1.8GHz
・メモリ:12GB RAM / 256GB ROM
・OS:Android 10
・メインカメラ:クアッドカメラ
約1,220万画素(広角,f/1.7)+約1220万画素(望遠,f/2.7)+約4,800万画素(超広角,f/2.9)+ToF(f/1.1)
・フロントカメラ:シングルカメラ
約1,640万画素(広角,f/2.0)
・バッテリー:3,730 mAh
・ワイヤレス充電:非対応
・おサイフケータイ、NFC:対応、対応
・防水、防塵:対応、対応
・生体認証:指紋認証、顔
・VoLTE:楽天モバイル、ドコモ、au、ソフトバンク
・Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax
・Bluetooth:5.1
・SIM:nano SIM
・USB:USB Type-C / USB 3.1 (Gen 2)
・対応周波数:
5G: Band n77(3.8GHz) → Sub 6のみで、ミリ波非対応
4G(FDD):
Band 1 (2.1GHz) / Band 2 (1.9GHz) / Band 3 (1.8GHz) / Band 4 (1.7GHz / 2.1GHzAWS) / Band 5 (850MHz) / Band 7 (2.6GHz) / Band 8 (900MHz) / Band 11 (1.4GHz) / Band 12 (700MHz) / Band 13 (750MHz) / Band 17 (700MHz) / Band 18 (800MHz) / Band 19 (800MHz) / Band 20 (800MHz) / Band 28 (700MHz APT)
4G(TDD):
Band 38 (2.6GHz) / Band 39 (1.9GHz) / Band 40 (2.3GHz) / Band 41 (2.5GHz) / Band 42 (3.4GHz)
3G:
Band 1 (2.1GHz) / Band 2 (1.9GHz) / Band 4 (1.7GHz / 2.1GHz AWS) / Band 5 (850MHz) / Band 6(800MHz) / Band 8 (900MHz) / Band 19 (800MHz)
GSM: 850MHz / 900MHz / 1.8GHz / 1.9GHz
・価格:128,800円(税込)
■AQUOS R5Gのスペックから感じること
全体的に見ると、よく出来ているように見えます。
チップセットはSnapdragon 865を採用し、パフォーマンスも上出来です。日本では今のところ、Snapdragon 865+を搭載した機種がまだ発表されていませんので、2020年7月時点では最高峰なパフォーマンスと言えるでしょう。
メモリは12GBあり、チップセット性能からもほとんどのゲームは高いパフォーマンスで楽しむことができそうです。
メインカメラも、構成を見るからに綺麗に撮影できそうです。
フロントカメラはそこまで強化されていない印象です。この値段なら、デュアル カメラで、AFに対応していればな〜と思ったりもします。
5Gの周波数対応については、Sub 6のみで、今後整備が期待される、低遅延・高速なミリ波には非対応となっています。
現在の日本では、通話などは引き続きLTEと相互に切り替えて使うタイプのNSAで運用のため、現時点ではミリ波が非対応だからと言ってそれほど問題はないように思います。
重量が189gとなっており、意外と軽く、持ち運びしやすいスマートフォンだと思います。
OSは Android 10を搭載しています。最近、Android 11のベータ版が出ていますが、Android 11は対応が期待できます。Rakutenは他のキャリアと比較して、アップデートのスピードが遅いのでその点は考慮しておく必要があります。
AQUOS R5GのAnTuTuスコアは調べてみたところ、約57.7万となっています。
Huawei P40 Proの概要
Googleのアプリも使えず、政府がインストールを推進している新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)にも対応していません。
この点は理解しておく必要があり、この点が許容できない場合、購入対象から外した方が良いでしょう。
一方、ハードウェアやブランドと言った面では、他者を凌ぐポテンシャルをいまだ持っています。
それでは、主要なスペックを見てみたいと思います。
・サイズ:約158.2 x 72.6 x 8.95 mm
・重量:209 g
・ディスプレイ:約6.58インチ OLED、DCI-P3
解像度 2640 x 1200ピクセル リフレッシュレート ❘ 最大90 Hz
・チップセット:HUAWEI Kirin990 5G SoC オクタコア
2 x 2.86 GHz + 2 x 2.36 GHz + 4 x 1.95 GHz
・OS:EMUI 10.1(Android 10ベース)
・メモリ:8 GB RAM / 256 GB ROM
・アウトカメラ: クアッドカメラ
約5000万画素ウルトラビジョン広角カメラ(広角、F1.9、OIS)、約4000万画素超広角シネマカメラ(超広角、F1.8)、約1200万画素スーパーセンシング望遠カメラ(F3.4、OIS)、3D被写界深度カメラ(3Dデプスセンシング)
・インカメラ:デュアルカメラ
約3200万画素カメラ(F2.2、オートフォーカス) / デプスカメラ
・Wi-Fi:
802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4 GHz / 5 GHz)、2 x 2 MIMO、HE160、1024 QAM、8空間ストリームサウンディングMU-MIMO
・Bluetooth: 5.1 BLE / SBC / AAC / LDAC
・SIM:デュアルSIM対応 nano SIM x 2、eSIM x 1
・USB:USB Type-C、USB 3.1 GEN1
・おサイフケータイ、NFC:非対応、対応
・防水、防塵:対応、対応(IPX8、IP6X)
・バッテリー:約4200 mAh(一体型)
超急速充電 最大40 W
ワイヤレス充電 最大27 W
ワイヤレス給電対応
・対応周波数:
5G NR: n1 / n3 / n7 / n28 (TX: 703-733 MHz, RX: 758-788 MHz) / n38 / n41 / n77 / n78 / n79
4G FDD LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 32
4G TDD LTE: B34 / 38 / 39 / 40 / 41
WCDMA: B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz
・価格:117,078円(税込)
■Huawei P40 Proのスペックから感じること
カメラはかなり出来が良いものと思われます。Leicaのカメラを採用しています。
DxO Markでも128のスコアを叩き出しています。セルフィーでも103です。2020年8月1日時点でトップです。
Source: Huawei P40 Pro camera review
フロントカメラもデュアルカメラで、オートフォーカス対応、深度カメラも搭載しているため、ポートレートなんかも綺麗に取れそうです。
スピーカーがモノラルということで、この価格帯では満足できない可能性もあります。
また、対応周波数では、日本のSub6で採用されているバンド、n77 / n78 / n79にしっかり対応していますので、4キャリア全てで5Gが利用できそうです。
Huawei P40 ProのAnTuTuスコアは約50.3程度となっています。
ゲームのパフォーマンスももちろん期待できるスペックですね。
オープンマーケットの商品で、Huaweiが直接ソフトウェアを更新するタイプの製品なので、セキュリティパッチの配信や、OSアップデートのスピードも期待が持てる製品です。
AQUOS R5G、Huawei P40 Proを見比べてみて
Googleのサービスに縛られたくない、Googleサービスがなくても問題ない、中国ブランドでも精神的に問題はないという方には、断然Huawei P40 Proがおすすめです。
カメラ面ではかなり違いを感じることと思います。
一方、AQUOS R5Gもディスプレイ解像度や取り回しのしやすさという部分では、Huawei P40 Proに優っていると思います。
周波数対応やSIMスロット構成では、Huawei P40 Proに軍配が上がります。
Huawei P40 Proでは、デュアルnano SIMで、1つはeSIMが利用できる構成です。
また、5Gの対応状況では、全キャリアの5Gバンドに対応しているため、どのキャリアでも便利に使えそうです。
チップセットのパフォーマンスでは、Snapdragon 865を搭載するAQUOS R5Gに軍配が上がりますが、どちらもスコア50万を超えていますので、ゲーム利用を目的としていなければ大きなパフォーマンスの差を感じることはないと思います。
ということで、私の結論としては、優れているのはHuawei P40 Proという考え方ですが、GoogleサービスをとるとやっぱりAQUOS R5Gかなというちょっと中途半端な結論です。
個人的にはiPhone Xsを持っているので、iPhoneとAndroidの2台持ちもいいかな〜なんて思っています。足りないアプリはiPhoneで管理すると行った使い方ですね。
ただこれを選択してしまうと、予算的に今年いっぱい終わってしまうという・・・
その他、これまでPlayストアで買った資産が・・・などと相当大きな葛藤が生じます。
そのため、結果として3台持ちになるかもしれない。これはとても複雑です。
でもきっとこれを選んじゃうんだろうな・・・と内心思っています。(笑)
Huawei P40 ProはAmazonでの購入がお得です
AQUOS R5Gの購入はRakuten回線とのセットがお得です
今回もご覧いただきましてありがとうございました。
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