5Gについては、基地局整備が不十分など、まだまだ成長途中でありますが、今後急速に整備される可能性もあり、この冬スマホを買い換えようと考えている皆さんは、5G対応かどうかを基準に選んでも良いのかもしれません。
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ミリ波、Sub6とは?
ミリ波に対応した端末があればそれを選ぶのが最適ですが、2020年12月時点で、ミリ波に対応した端末はほとんどありません。
ミリ波、Sub6の違いですが、ミリ波は30GHz〜300GHzの高い周波数を使用する電波で、大容量・高速かつ低遅延が特徴となります。直進性が非常に強く、遮蔽物に弱いため、基地局整備に時間がかかると言われています。
一方、Sub6は6GHzの周波数となり、4Gの周波数に近い周波数のため、4Gの技術を適用できるというメリットがあります。スピードはミリ波に比べると遅くなりますが、基地局の整備などがしやすく、普及しやすい技術と言えます。
2020年12月時点では、Sub6対応のスマートフォンを購入という選択になるのではないでしょうか。
5G対応のAndroidスマホは?
Pixel 4a(5G)やPixel 5、TCL 10 5G、AQUOS R5G、ファーウェイP40 lite 5G、P40 Pro、Rakuten BIGなどが対象機種として検討できると思います。
Pixel4a(5G)の特徴
Pixel 4a(5G)は2020年10月に発表された、Googleのスマートフォンです。
防水・防塵には非対応であるものの、おサイフケータイに対応しており、キャリアのスマホユーザーも乗り換えやすい機種と言えます。
価格はGoogleストアで、60,500円です。
Pixel 5と比較した際のコスパは高いと言えます。
理由はPixel 5と同じCPU(5G通信に対応したSnapdragon 765G)を採用しているからです。
5G通信に対応している以外については、目立った特徴はありませんが、eSIMと物理SIMのデュアルSIM構成となっています。
キャリアでの利用については、物理SIMがほとんどだと思いますが、楽天モバイルやIIJのeSIMなど、利用できる幅が広がるため、面白い特徴だと言えます。
ディスプレイは6.24インチのFull HD+解像度OLEDを搭載しています。画面サイズが若干大きいですね。
重量はディスプレイサイズ6.24インチに対して、168 gと軽く、取り回ししやすいのではないでしょうか。
また、Googleのスマートフォンなので、OSは出荷時からAndroid 11を採用し、最低3年間のセキュリティアップデートに対応しています。
その他の特徴は、6GB RAM / 128GBストレージを搭載し、リアカメラには、1220万画素+1600万画素のデュアルカメラを搭載しています。
バッテリーは3,800mAhで、18W急速充電に対応するなど、電源面も快適に構成されています。
5G通信はSub6のみの対応となっています。
Pixel 5の特徴
外観上の特徴はPixel 4a(5G)と大きく変わりません。Pixel 4a(5G)との相違は、カラー展開が、Just Black、Sorta Sageの2色となってます。
こちらも同じく2020年10月に発売が開始された、Googleの5G通信対応スマートフォンです。
Pixel 4a(5G)との大きな違いは、防水防塵の対応です。
CPUは、Pixel 4a(5G)と同様にSnapdragon 765Gを搭載し、6GB RAM、128GBストレージの構成も変更はありません。
カメラについても、1220万画素(デュアルピクセル)+1600万画素(超広角)と同様の構成になっています。
その他の特徴は、次の通りです。
・重量:151 g
・4,000mAh(18W急速充電対応)
・カラー:Just Black、Sorta Sage 2色展開
防水防塵、5G通信(Sub6)、eSIM、軽量と見どころが多いスマホですね。
TCL 10 5Gの特徴
2020年11月から家電量販店での取り扱いも開始しました、SIMフリーの5G通信対応スマートフォンです。
防水防塵、eSIMには非対応です。
国内3大キャリア(au、docomo、SoftBank)SIMの利用が可能となっています。
CPUにSnapdragon 765G、6GB RAM / 128GBストレージを搭載する点は、Pixelシリーズと同様の構成となっています。
驚くべきは、価格でなんと、39,800円(税込)となっています。
Googleサービスに対応していない、Huawei P40 lite 5Gも同様の価格帯とは言えますが、日本で利用するのに考慮することが多くなってしまいますので、安価な5G端末が欲しいという要望には、こちらの商品のほうがマッチすると思います。
ディスプレイサイズは6.53インチ、Full HD+解像度、テレビで採用している色差△Eが1未満という、テレビメーカーならではの技術も盛り込まれています。
リアカメラは6400万画素+800万画素+500万画素+200万画素、フロントカメラは1600万画素を採用しており、カメラにも力が入っています。
その他の特徴は以下のとおりです。
・シングルnano SIM
・4,500mAhバッテリー(18W急速充電対応)
・Chrome Blue、Mercury Gray 2色展開
シングルSIMなど若干残念な点はありますが、5G対応、クアッドカメラ、価格など非常に魅力的な端末ではないでしょうか。
AmazonでもFOXが出品していますので、購入しやすいですね。
AQUOS R5Gの特徴
国内4キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天)から販売されているAQUOS R5Gですが、購入時からロックがかかっていない、楽天モバイルでの購入がおすすめです。
5Gフルスペックと言える端末ではないでしょうか。
CPUにはSnapdragon 865を搭載し、防水防塵対応、12GB RAM / 256GBストレージ、軽量189gと普段使いから、バリバリゲームを楽しみたいユーザーまで幅広くカバーできるスペックだと感じます。
・ディスプレイ:約6.5インチ Pro IGZO、解像度 3,168 x 1,440ピクセル(QHD+)
・CPU:Snapdragon 865 オクタコア 2.8GHz + 1.8GHz
・メモリ:12GB RAM / 256GB ストレージ
・OS:Android 10
・メインカメラ:クアッドカメラ:約1,220万画素(広角,f/1.7)+約1220万画素(望遠,f/2.7)+約4,800万画素(超広角,f/2.9)+ToF(f/1.1)
・フロントカメラ:シングルカメラ:約1,640万画素(広角,f/2.0)
・バッテリー:3,730 mAh
・おサイフケータイ、NFC:対応、対応
・防水、防塵:対応、対応
・VoLTE:楽天モバイル、ドコモ、au、ソフトバンク
・SIM:シングルnano SIM
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ファーウェイP40 lite 5Gの特徴
2020年6月19日に発売開始された5G対応スマートフォンです。
5G(Sub6)に対応するものの、米国による貿易制裁により、Googleのサービスが搭載されていないなど若干不便な点があります。
価格面では、2020年12月現在、
円(税込)あたりまで値下がりしています。アウトカメラには、約6400万画素(メイン、F1.8)+ 約800万画素(超広角、F2.4)+約200万画素(マクロ、F2.4)+ 約200万画素(被写界深度、F2.4)で構成されるAIクアッドカメラ、インカメラには、約1600万画素カメラ(F2.0)を搭載しています。
Huaweiのミッドレンジの端末ですので、カメラにも力が入っていますね。
その他の特徴は、次の通りです。
・重量:約189 g
・6 GB RAM / 128 GBストレージ
・防水・防塵:非対応
・バッテリー:4,000 mAh、40W急速充電対応
Googleのサービスに対応していないことを除けば、非常に魅力的な端末だと思います。
私も欲しいな〜と何度も思いましたが、P40 Proを購入しましたので、今回は購入を見送りました。
ファーウェイP40 Proの特徴
カメラのパフォーマンスが一番の特徴と言える端末です。
2020年3月16日に発表された、Mate 30 Proよりもカメラが改善されているという口コミを目にしました。
CPUには、ファーウェイ最高峰のKirin 990 5Gを採用しており、8GB RAM / 256GBストレージを搭載しています。
5G通信はSub6のみの対応となっていますが、eSIMにも対応しており、SIM2は物理SIMとeSIMの切り替えが可能です。
夜景撮影は本当にフラッシュも不要で、初心者も何も考えずに撮影ができます。
さすがファーウェイのAIカメラですね。
Googleサービスに対応していないのが本当に残念です。
2021年にはEMUI 11へのアップデートもされるので、今後のアップデートにも期待が持てる端末です。
ファーウェイのEMUIは本当に滑らかで、ストレスを感じない操作性です。
AppGalleryにないアプリは、APKPureなどのサードパーティストアからダウンロードして利用することができます。
※Googleの位置情報サービスを利用するようなアプリは起動できません。
値下がりしてきていますので、購入するタイミングとしては、良い時期かもしれません。
Rakuten BIGの特徴
実はこれが一番大本命かもしれません。
楽天モバイルより、2020年9月30日に発表されました。
防水防塵にも対応し、6.9インチ有機ELディスプレイを搭載、チップセットにはSnapdragon 765Gを採用しています。
NFC、おサイフケータイ対応など、欲しい機能をしっかり押さえています。
重量が227gになりますので、この点だけがちょっとネックです。
SIMカードはeSIMのみの対応となっています。物理SIMが全くさせないのは不便かもしれません。
最大の特徴はミリ波に対応している点です。
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こうして見てみると、ミリ波に対応した機種は現時点では、まだまだ少ないですね。
5G対応のiPhoneは?
この秋に登場したiPhone12シリーズが5Gに対応しています。
日本での販売モデルには、すべてSub6の周波数のみの対応なります。
ミリ波対応はアメリカで販売されるモデルのみとなっています。
来年以降の新しいモデルで、ミリ波に対応されることに期待したいですね。
5Gに対応するSIMカードは?
そもそもカバレッジ(対応エリア)の問題がありますので、私のように都心から離れたところに住んでいる人には、恩恵が受けにくいものと思います。
また、SIMカード自体が5Gに対応している必要があります。
今持っているSIMカードでそのまま5Gの通信が利用できるわけではありませんので、この点も注意が必要です。
手軽に入手できる5G対応SIMカードは?
Pixelシリーズ、iPhone 12シリーズなどのeSIM端末でも使える楽天モバイルがおすすめです。
理由は以下の点です。
・eSIM、物理SIMの変更手数料が掛からない
・eSIMの再発行手数料が掛からない
・eSIMも使える
2010年ごろから日本通信のMVNO SIMカードを利用してきたユーザー、各種SIMカードのサポートを経験した結果から言うと、断然eSIMがお手軽で簡単です。
物理SIMは取り付けの向きを間違えたり、SIMを台紙から取り外すときに、力を入れすぎてSIM基盤が歪むなど、使えなくなる要因が多数あります。
eSIMにはそれがありません。手間取ることと言えばAPN設定ぐらいと言えます。
他のプロバイダがeSIMを提供していれば、選択肢として選びたいなと思えるのですが、eSIMの手軽さを経験してしまうと、物理SIMのみの対応はちょっと不満になってしまいますね。
申し込み手続きも簡単です。格安SIM(MVNO)の楽天モバイルプランからの切り替えも簡単です。
▼楽天モバイルの申し込みはこちら
mineoでも「5G通信オプション」が利用可能
2020年11月30日に発表された、mineo(マイネオ)の5G通信オプションも利用できるようになりました。
対応する回線は、Dプラン、Aプラン、Sプラン全てとなります。
オプションの利用は、月額200円(税別)となっています。
https://mineo.jp/service/data/5g/
格安SIMの5Gが実際どこまで快適なのか、5Gと呼べるほどのサービスなのかは、今後わかってくることではないでしょうか。
格安SIMでは最速に5Gオプションを提供、LinksMate
NTTドコモのネットワークを利用し、4G/5Gのサービスを提供する格安SIM「LinksMate」が提供する5G通信オプションです。
1回線あたりの料金は、5G回線のオプションの月額500円(税別)となっています。
https://linksmate.jp/about/5g/
SNSやゲーム、Abemaなどのコンテンツがカウントフリーで利用できるオプションもあり、ユーザーにとってうれしいサービスも多数あります。
4Gでの評判は正直なところあまり良くありませんので、5Gについても大きな期待はしないほうがいいかもしれません。
格安SIMの5Gオプションってどうなの?
ここで、格安SIMの5Gオプションについて、参考になる記事を見つけましたので、引用させていただきます。
MVNOの5Gに意味はある? 速度をチェック
ROG Phone 3は5G対応のSIMロックフリースマホだ。そこで、MVNOの5G対応SIMでの動作もチェックしてみた。契約したキャリアはドコモ回線の「LinksMate」で、5G利用には月額500円のオプション契約を行った。 結果としては、5Gに接続しても、LinksMateの4G回線と何ら変わらない速度となった。実用では十分高速なのだが、現時点での5Gの特徴は高速通信しかないだけに、わざわざMVNOのオプション料金を支払ってまで低速な5Gを使う必要はほぼない。5Gの高速通信を試したいなら、キャリア契約のほうが無難だ。
この内容はこちらの記事によるものです。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2010/09/news028_3.html
確かに、格安SIM各社は親通信会社との契約で、決まった通信量があるために、各ユーザーが公平に利用できるように調整をしているので、通信速度が思ったほどでない、スピードテストでは快適に見えるけど実感として速いと思えないなどの状況はあると思います。
5Gはやっぱりキャリアがいい。楽天モバイルかな・・・
格安SIMから始まった通信キャリア、楽天モバイルですが、NTTドコモなどの大手と比較すると、通信速度やサービスのレベルなど、私も利用しているユーザーとして、多数思うところはあります。
ただ、価格(1年間2,980円(税別)が無料)、データ量が無制限、通話料が無料(Rakuten Link利用時)を考慮すると、格安SIMと同じようなリーズナブルさを持ちつつも、キャリアとして進化した通信会社として、選択する価値は非常にあると思います。
オンラインがメインですが、店舗展開も行っており、ネットでの申し込みが心配な方も安心して申し込みできるのではないでしょうか。
また、解約も無料です。失敗したなというときに、解約や他社への乗り換えも可能です。
まとめ
今回は2020年12月現在の5Gスマートフォンと5G対応SIMなどについて紹介しました。
現時点ではオープンマーケットではSub6対応モデルのものがほとんどです。
基地局整備の現場などを踏まえると、Sub6対応機種でも問題ないと感じます。
今後のミリ波基地局の整備と、オープンマーケットへの5G対応機種の投入を期待したいですね。
格安SIMの5Gオプションについては、あまりお勧めできない現場です。
キャリアで申し込みを検討したほうが良さそうです。
キャリアの選択肢としては、料金が1年無料となる楽天モバイルが断然おすすめと言えます。
eSIMにも対応し、iPhone シリーズやPixelなどのeSIM対応機種でも便利に利用できます。
この機会に、5Gスマホ、5G対応SIMを検討してみてはいかがでしょうか?
今回もご覧いただきましてありがとうございました。
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