キャリアAndroidスマホの周波数対応、マーク付けでわかりやすくするとのこと。2022年4月25日開催総務省WG

みなさんこんにちは。

スマホオタクの管理人です。

スマホにこれと言って興味がないユーザーからすると、スマホの周波数対応なんて全く気にしたことがないと思います。

一方、私のようにキャリアスマホもオープンマーケット向けスマホも所有しているユーザーからすると、キャリアのスマホの弱点というのが見えてきます。

キャリアスマホの中でも、とりわけAndroidスマホです。

Androidスマホのみの問題

Appleの思想は、仕向け毎に細かい違いはあるものの、基本的にはどの国でも利用できる、そのような思想の下で開発されているため、iPhoneのユーザーは気にする必要がありません。

Androidスマホでは、利用できる周波数がキャリアごとに異なる実態となっています。キャリアの主張としては、メーカー側に周波数対応はゆだねているということです。

現状は、メーカーは基本的には、商品を提供する先のキャリアのみの周波数に対応したスマホを開発しているため、スマホを購入したキャリアの周波数が一番受信しやすく設計されています。

Band 1やBand 3のように共通の周波数もあるため、完全に利用できないわけではありません。

プラチナバンドの存在

ソフトバンクの孫さんが、ドコモ、KDDI(au)と異なり、800MHzなどの低い周波数の電波が利用できないため、利用者の満足度に影響し、ソフトバンクにも低い周波数(700~900MHz)の電波をよこせということで、総務省に迫ったことがありました。

プラチナバンドとは、一般的に700MHz~900MHzの低い周波数の電波を指します。建物内部、地下街や山間部など、電波が届きづらい場所でも届くといったメリットがあります。

楽天モバイルだけは、2022年4月27日現在プラチナバンドの割り当てがありませんが、楽天モバイルもBand 3のみでの人口カバー率96%を達成したのをきっかけに、総務省にプラチナバンドの割り当てを求めているところです。

この周波数は、ユーザーの利用に影響する周波数帯ということをご理解いただけたと思いますが、このプラチナバンドはキャリアによって周波数が異なります。

具体的には、ドコモが800MHz(Band 19)、KDDIが800MHz(Band 18/26)、ソフトバンクが900MHz(Band 8)という状況になっています。

そのため、キャリアのスマホは、そのキャリアごとで対応周波数が異なるという実態になっています。

もちろん、プラチナバンド以外も一部異なる周波数はありますが、ユーザーの利便性を大きく左右するという意味で、プラチナバンドの対応可否は大きな問題だと思います。

これらの事実は、詳しいユーザーにとっては当たり前の事実ではありますが、普通のスマホユーザーにとっては、広く知られていない部分だと思います。

2022年4月25日開催の競争ルールの検証に関するWG(第29回)

このワーキンググループで、テレコムサービス協会 MVNO協会では、対応周波数に関するガイドラインの策定を提言したそうです。

対応周波数を一覧でWebサイトなどに掲載を端末メーカーに求めたり、MNO各社の主要周波数への対応を求める内容です。

ガイドラインの要件を満たす端末には、それを示すマークなどを発行するといった方法をとるようです。

どの団体が策定するかは今後決めるようです。

詳しい知識がなくても安心してキャリアや格安SIMに乗り換えることができる世の中に向かっていきそうですね。

今回もご覧いただきましてありがとうございました。

ソース:ケータイWatch「他キャリア周波数対応端末を「マーク付け」でわかりやすく、総務省の会合で提言」

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1405341.html

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ABOUTこの記事をかいた人

2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。