iOS 14 betaを利用する複数のiPhoneユーザーの報告より、YouTubeの解像度オプションが2160pまたは4Kがあることがわかりました。
First: MKBHD video, maxed out at 1080p, AVC1
— Cube (@CubeCDM) 2020年6月24日
Second: 4K60 HDR video, maxed out at 2160p60 HDR, VP9
Third: 8K60 HDR video, maxed out at 2160p60 HDR, VP9
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Seems like iOS Youtube finally supports high res playback for VP9 codec pic.twitter.com/bfQr76WMGn
以前、AppleはGoogleのVP9コーデックへの対応を拒否していました。
これが、Appleのデバイス、MacのSafariやApple TVで、YouTubeを1080pまでしか再生できない理由でした。
Macにおいては、ChromeやFirefoxを経由して再生できましたが、iOS、iPad OS、tvOSデバイスでは方法はありませんでした。
しかし、今回iPhoneユーザーから投稿されたスクリーンショットによりますと、2160pのオプションが表示されており、VP9コーデックのデコードができており、2160p 60fpsでのHDR再生ができています。
GPUレベルでのデコードをしているか、CPU処理によるソフトウェアでのデコードかは依然わかりません。
Appleは公式にYouTubeの4KサポートをiOS14と並ぶtvOSの次のアップデートにて、Apple TVに適用するとアナウンスしていました。
しかし同社はモバイルデバイス、MacへのVP9コーデックによる高解像度のサポートを言及していませんでした。
これはAppleによるテストの流れかもしれません。またはGoogleによる実験的な物かもしれません。
現時点でAppleによる公式のアナウンスがないことより、最終的には、この秋に登場する最終版のiOS14のリリースまで結果はわからない状況です。
この機能を利用できそうなのは、とりわけ有機EL液晶を搭載したiPhoneのみになりそうです。
これまでに見てきたことより、iPadのユーザーはこの恩恵を受けることは出来なさそうです。
モバイルデバイスでの2160pでの再生が必要かという問いについては、答えはエンコーディングにあります。
YouTubeのエンコーディングのレベルは、解像度ごとに異なり、とりわけ1440p未満の解像度については、高圧縮が適用されています。
たとえ1080pの解像度のディスプレイでの再生としても、1440pや2160pで再生すると、マクロブロックや圧縮による乱れが軽減され、より滑らかに再生することができます。
さらに、AVC1はVP9とは異なる圧縮で処理されています。
VP9では同じビットレートでより高効率な圧縮がされています。
これが、VP9の方が同じ解像度の動画を見る場合に、より良く見える理由です。
Androidではほぼ全てのデバイスで、すでにVP9のデコード機能が備わっており、この恩恵を受けることができます。
この変更が最終版のiOS 14に盛り込まれることになれば、iOSのユーザーもVP9エンコーディングの恩恵を受けることができるようになります。
Source: GSMArena
今回もご覧いただきましてありがとうございました。
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