UMIDIGI S5 Proレビュー

今回はUMIDIGI S5 Proをご紹介したいと思います。 前回はHuwaei P40 lite 5Gをご紹介しました。5Gが使えるミドルレンジとしては、素晴らしい端末ですが、Googleが使えないストレスをどうにもこうにも感じてしまいました。

そこで今回次の3つのポイントで候補を考えてみました。

・ストレージ128GB以上
・メモリ6GB以上
・価格は3万円台前半

すると見つかりました。UMIDIGI S5 Proです。

UMIDIGIの製品は2019年モデルの廉価スマートフォン(9千円~1万円台)を2機種触ってきました。フィルムが初めから付属していたり、ケースが付属する点についてはユーザー思いだなと感じていました。

S5 Proは格安ながらも有機ELを採用し、チップセットにもMediaTekの上位モデルを採用したりと、ハイエンドに近い位置づけという印象を受けました。

画面内指紋認証、ポップアップカメラを搭載するなど、ハイエンドを感じさせる構成に興味津々で、注文しました。

今回はそんなUMIDIGI S5 Proを紹介したいと思います!

スペック

スペックはこちらの通りです。

・型番:UMIDIGI S5 Pro

・サイズ:約159.2mm x 約75.7mm x 約9.6mm

・質量
:約202 g (バッテリー含む)

・ディスプレイ
:約6.39インチ 有機EL Ultra FullView ディスプレイ

・解像度
:2340 x 1080ピクセル

・OS:Android 10

・チップセット
: Helio G90T

・ストレージ/RAM
:256GB / 6GB、 micro SD(SIMスロット共有、最大対応容量256 GB)

・メインカメラ:クアッドカメラ 4800万画素(メインF1.79)+1600万画素(超広角、FOV 120°)+500万画素(深度)+500万画素(マクロ)

・フロントカメラ:シングルカメラ
約1600万画素カメラ (F2.0)

・対応ネットワーク: 4G: FDD-LTE: B1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B /66 /71 TDD-LTE: B34 /38 /39 /40 /41
3G: WCDMA: B1 /2 /4 /5 /6 /8
TD-SCDMA: B34 /39
CDMA EVDO: BC0 /BC1
2G: GSM: B2 /B3 /B5 /B8
CDMA1X: BC0 /BC1

・SIMサイズ
:nano SIM / nano SIM

・Wi-Fi
:IEEE802.11 802.11a/b/g/n/ac/ (2.4 GHz / 5 GHz)

・テザリング
:対応

・Bluetooth:
5.0 Bluetooth HID

・位置測位:
GPS / AGPS / Glonass / Galileo / Beidou

・USB:
Type-C USB 2.0

・イヤフォンジャック
:非搭載

・バッテリー:4,680 mAh(内蔵式)

・生体認証:
指紋(顔認証は非対応)

・防滴・防塵
:非対応

・おサイフケータイ・NFC
:非対応 / 対応

・色:ブルー

・付属品:
スマートフォン、保護フィルム、ケース、Type-Cケーブル、Type-C 3.5mmアダプター、アダプター、SIMトレイイジェクトピン、クイックガイド

・価格:
29,969円(税込)(Amazon価格)  

256GBストレージ、有機EL、ポップアップカメラをはじめとして、4,680mAhバッテリー、NFC対応など見どころが多い機種です。

チップセットにはHelio G90Tを採用しており、普段使いから多少パフォーマンスが必要なシーンまで、幅広くカバーしてくれる端末ですね。

パッケージ、外観など

UMIDIGI オリジナルのブラックの化粧箱です。

裏面にはスペックなどの詳細が記載されています。

SIMピンやユーザーガイドが付属しています。

充電器、USBケーブル、Type-C 3.5mm変換ケーブルが付属しています。

ディスプレイ面にはフィルムが予め取り付けられています。取っ手の付いた薄いフィルムをはがすと、クリアな保護フィルムが貼り付けられています。

背面にも保護フィルムが取り付けられていました。(写真では外してあります)

本体上部には、ポップアップカメラが搭載されています。製品説明によると、その耐久性は300,000回のテスト済みとのことです。例えば一日に40回フロントカメラを起動した場合でも、7500日(約20.5年)もの利用が可能です。

USBポート(Type-C)は本体下部にあります。

3.5mmイヤフォンジャックが非搭載のため、有線イヤフォンを利用する場合、付属の変換ケーブルを使う必要があります。

本体右側面に電源ボタン、ボリュームキーが配置されています。

本体左側の下部には、SIMトレイが配置されています。

SIMトレイはデュアルSIM仕様で、micro SDカードとSIM2が共用になっています。

P40 lite 5Gと近いサイズ感ですが、UMIDIGI S5 Proが若干小さいですね。(左:P40 lite 5G、右:UMIDIGI S5 Pro)

重量はS5 Proが重いですが、カーブした背面デザインにより、持ちやすく、202gの重量を数字ほどは感じません。

UI、OS設定など

Android 10がインストールされています。あまり期待はしていませんが、Android 11にアップデートして欲しい!・・・という要望です。

さて、セットアップが完了し、アプリをインストールする前のホーム画面です。キッズモードも搭載されています。製品説明にはStock Androidと記載されていますが、アイコンやシステムメニューなど若干カスタマイズされています。

システム画面は以下のとおりです。

クイックパネルです。

初期状態のストレージの空き状況です。システムで約10GB占有されていますが、240GB以上の空きがある状態です。

日本の技適も取得済みで日本国内でも安心して利用できます。

プリセットAPNが少ない

プリセットのAPNは非常に少ないです。

ドコモ系は2個しか設定されていません。au(KDDI)系もau1件しかありません。

ユーザーが自分で設定する必要があるため、注意が必要です。

ベンチマークスコア

Geekbench5でスコアを計測してみました。

シングルコア:509、マルチコア:1,648でした。ミドルレンジという感じですね。

続いてAnTuTuベンチマークです。

トータルスコアは288,247で、価格の割には高いパフォーマンスを発揮しています。

プリインストールアプリなど

他社アプリはインストールされていません。

基本的には標準的なAndroidで、Googleのアプリがインストールされている以外、特殊なアプリはありません。

削除する手間もありませんので楽ですね。

マルチタッチ

マルチタッチは10点でした。

写真撮影

また軽くしか試してみませんので、またしっかり試してご紹介したいと思います。 カメラアプリの起動も速いです。

薄暗い環境での撮影です。S5 Proの設定はAIを有効にしています。比較のために同じ写真をP40 lite 5G、iPhone 12 miniでも撮影しましたが、3機種の中で一番光のハレーションが気になる仕上がりになっています。

S5 Proで撮影

Huawei P40 lite 5Gで撮影

iPhone 12 miniで撮影

とは言っても以前の機種(A3SやA3 Pro)などと比較すると、チップセットに搭載されているISPなどの効果もあってか、良くなっていると感じます。

位置測位

受信感度は良好です。

SNRは30dBm以上が多数ありました。

スクリーンショットは、「屋内」での計測結果です。

楽天モバイルを使うには、MTK Engineer Modeからの設定が必要

使えますが、ごにょごにょした設定をする必要があります。

・事前にAPN設定をしておきます。

ダイヤル画面にて*#*#3646633#*#*を入力し、MTK Engineer Modeを開きます。

設定する項目は「IMS」「Network Selecting」「Misc Feature Config」の3点です。

・IMSで、「CWM500 setting」を選択し、SETをクリックします

・Network Selectingで「LTE only」を選択します

・Misc Feature Configの、「hVolte」の項目をBSRLTEを選択し、その後、hVolteに切り替えます(再起動後や電源が落ちて入れ直した場合は、この操作が必要)

・その後Rakuten Linkアプリにログインし、通話やSMSは利用できるようになります。

使ってみた感想

202gだが重量級という感じはしない

200g超えると重く感じると思いますが、あまり重量を感じさせません。

ストレージ256GB、AnTuTu 28万

ストレージ256GBなので、micro SDカードが不要と感じるほどです。

またAnTuTu ベンチマークも28万を超えていますので、普段の利用でストレスを感じることはほとんどなさそうです。

フィルム、ケースも付属。使い始めにも安心。

事前にケースやフィルムを用意する必要がないので、楽に使い始めることができます。

個人的にこのケースはダサいと思うので、ケースを外して使いたいなと思います。

3.5mmジャックがない。Type-C 3.5mm変換アダプタが付属

有線イヤフォンをつなぐ場合、アダプタを利用する必要がありますので、注意が必要です。

ポップアップカメラは若干雑な作り?

カメラの縁に糊のゴミが付いていました。ちょっと注意が必要ですね。

有機ELやガラス製バックカバー、ポップアップカメラなど魅力が豊富

ディスプレイが有機EL、背面がガラス製、ポップアップカメラ搭載など、ハイエンドと近いハード構成になっており、3万円で購入できるスマートフォンとしては、OPPO A73よりもおすすめだったりと感じています。もちろん、ソフトウェア面のサポートはOPPOのほうが100倍くらい上を行っていると思いますので、トータルとしてはそのような点も含めて検討の必要があると思います。

システム的にはHuawei P40 lite 5Gのほうが優秀だが、Googleが使えるのはやっぱり快適

P40 lite 5Gでは、スクリーンショットの編集機能や、スクリーンショット保存機能(アプリ名などが表示される)、セキュリティアップデートが定期的にされるなど、挙げればきりがなく優れていますが、Googleが使えるという一点だけで、S5 Proも同じく優秀と感じてしまうのです。(笑)

AndroidデバイスにとってのGoogleは、それだけ偉大なんですね。

一見するときれいに作ってあるが、背面上部を押すと、パコパコと音がする

接着が若干弱い感じがしますね。両面テープの貼り付けが甘いのか、背面のカメラ付近のバックパネルを押すと、パコパコと音がします。これもまたちょっと残念です。

今回紹介した商品はこちら

Amazonで購入できます。価格は29,969円(税込)です。

 

おすすめの回線

ドコモ系はOCNモバイルONEが速度も速くおすすめです。

au系は私も利用していますBIGLOBEモバイルがおすすめです。

今回もご覧いただきましてありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。