2022年10月4日、EU議会で、モバイル端末の充電規格にUSB Type-Cを標準規格とする新しい法案が602の賛成、12の反対、8の棄権により、可決されました。
2024年の終わりまでに、EUで販売されるすべての携帯電話、タブレット、カメラ、ヘッドフォン、ヘッドセット、ポータブルゲーム機、スピーカー、電子リーダー、キーボード、マウス、ポータブルナビゲーション、イヤーバッズ、ノートパソコンなどの100Wまでの充電に対応する機器の充電ポートはUSB Type-Cを装着することになります。
2026年4月からは、パソコンについても同様の義務が課せられるようになります。
購入者は事前に専用ラベルで充電の形式を確認でき、同時に充電器やケーブルを購入するかを検討することができます。
これにより、消費者全体で250,000,000ユーロ(約359億円)の費用削減ができるとの見込みです。
また、未使用の廃棄される充電器はEU全体で年間11000トンともされており、これらの削減にもつながります。
欧州委員会はワイヤレス充電についても、一企業による独占を防ぐため、同様に標準化を進めており、2024年までに要求をまとめる予定です。
ワイヤレス充電が徐々にテクノロジーの主流になりそうですが、標準化されることでメーカー、ブランドに縛られることがなくなるため、ユーザーにとってはありがたいことですね。
こうしたEUの取り組みが、少なからず世界の各市場に影響を与えるものと思われます。
コメント