ASUSは2022年7月28日、Zenfone 9を発表しました。Zenfone 9の概要とスペックについて紹介します。Zenfoneシリーズもついに「9」まで到達しましたね。グローバルではすでに7月28日より販売中です。
思い起こせば2015年4月 Zenfone2が登場し、国内のオープンマーケットを圧巻した記憶がありますが、その後のZenfone 2 Laserや、Zenfone 3、Zenfone Goなど格安SIMとの販売でコスパも良く、多くのユーザーが慣れ親しんだ台湾メーカーASUSではないでしょうか。
市場全体が利益追求となり、Zenfone 5以降は高級路線になり、Snapdragon 8シリーズを搭載しフラッグシップという印象が強くなりました。どの企業もこの路線ですね。
さて、いよいよZenfone 9となりました。今回はどんなスマートフォンに仕上がったのでしょうか!
コンテンツ
デザイン、カラー
Zenfone 8から踏襲されたコンパクト志向となっています。カラーはミッドナイトブラック(Midnight Black)、ムーンライトホワイト(Moonlight White)、サンセットレッド(Sunset Red)、スターリーブルー(Starry Blue)の4色で構成されています。レッド系はサンセットレッドで、赤の中ではかなり落ち着いた上品な色合いになっています。
スマホやケータイと言えば、ブラックを選びがちですが、サンセットレッドやスターリーブルーが魅力的なカラーリングになっていますね。
パフォーマンス
Zenfone 8ではCPUにはSnapdragon 888を搭載していましたが、Zenfone 9では、Snapdragon 8+ Gen 1と最新世代のSnapdragonになりました。
Snapdragon 888との比較でパフォーマンスは、15%向上、グラフィック性能は50%向上しています。また、Zenfone 9ではメモリ(RAM)最大16GB、ストレージ(ROM)最大256GBの構成となります。
海外のベンチマークスコアサイトで確認しましたところ、Zenfone 9のベンチマークスコアは、8GB/128GBモデルで、111万ということでした。
kimovil - Asus Zenfone 9
冷却システム
コンパクトボディに、Snapdragon 8+ Gen1という組み合わせのため、発熱が気になるところですが、工夫されているようです。
Zenfone 9では従来のヒートパイプに代わり、蒸気チャンバーを採用し、また放熱には銅製の熱拡散構造、グラファイト(黒鉛)シートと冷却ペーストで冷却を加速させます。これにより、内部温度を下げ、パフォーマンスを維持することができる仕組みとなっています。
バッテリー
コンパクトな構造のため、バッテリー容量が気になるところ。でも、安心してください。Zenfone 9には、4300mAhの大容量バッテリーが搭載されています。Zenfone 8と比較して、300mAhの増加です。バッテリー容量が大きくなったことは喜ばしいですね。
GSMAのレビュー記事を見てみたところ次の結果でした。
▼GSMA - Asus Zenfone 9 review
持続時間 | 108時間 |
通話時間 | 26時間13分 |
Webブラウジング | 15時間7分 |
ビデオ再生 | 17時間25分 |
持続時間については、前のZenfone 8での88時間より20時間アップしており、この点でも改善されていることが伺えます。
充電は30Wの急速充電に対応しています。
カメラ
フロントには1200万画素のIMX663、リアには、5000万画素広角にIMX766と、1200万画素超広角にIMX363を搭載しています。
5000万画素センサーは、手振れ防止に6軸のハイブリッド・ジンバルスタビライザーを搭載しています。また、1200万画素は4cmまでのマクロ撮影にも対応してます。
ジンバルなしでも、ブレない動画が撮影できそうですね。カメラの高性能化については、どうなのかと思うことはありますが、動画撮影用のスマートフォンとしても良さそうですね。
ディスプレイ
ディスプレイは5.9インチの有機EL(サムスン製OLED)を搭載しています。デルタE<1と色の再現性も高く、DCI-P3により広色域を再現できます。画面の精細度は445ppi、HDR10+にも対応するリッチなディスプレイとなっています。
リフレッシュレートは最大120Hzで、バッテリー消費効率を考慮し、60Hz~120Hzまでを利用シーンに合わせて最適化する機能を有しています。
サウンド
デュアルスピーカーを採用し、Dirac、Hi-Res Audio、Qualcomm Audio、aptX Adaptiveなどの音響規格をクリアしています。
ゲームや動画再生に嬉しい仕様ですね。
もちろん、3.5mmイヤフォンジャックに対応しています。手持ちのイヤフォンで音楽を楽しめます。
通信
Wi-Fi 6E、モバイル通信は5Gに対応しています。高速通信でダウンロードもアップロードもスムーズに行えます。
便利な片手操作UI(One Hand UI)
本体側面にスライドして操作できるセンサーを搭載しています。また、カメラ撮影時にスワイプすると、カメラツールが表示できたり、ズーム操作が手軽にできたり、背面をたたいて操作できるなど、UIに様々な工夫がされています。
アクセサリー
専用のアクセサリーも用意されており、ケース、スタンド、カードケースとAppleを彷彿とさせるラインナップです。
Zenfone 9 基本スペック
グローバルのスペックとなります。日本版はおそらくおサイフケータイにも対応する可能性が高いです。また、対応バンドは、今回バージョンAのものを記載しています。5G通信はSub6のみで、SA/NSA両方に対応しています。5Gミリ波は非対応となります。
※日本版が発表されたら更新します
サンセットレッド(Sunset Red)、スターリーブルー(Starry Blue)
・防水・防塵:IP65/IP68
・サイズ、重量: 146.5 x 68.1 x 9.1 mm、169g
・OS:Android 12
プロセッサ:Qualcomm® Snapdragon® 8+ Gen 1、Qualcomm® Adreno™ 730
・メモリ:LPDDR5 8GB / LPDDR5 16GB
・ストレージ:UFS3.1 128GB / UFS3.1 256GB
・ディスプレイ:5.9-inch 20:9 (2400 x 1080) 120Hz Samsung AMOLED display、Corning® Gorilla® Glass Victus™
・リアカメラ:5000万画素(Sony® IMX766) + 1200万画素(Sony®IMX363)
・フロントカメラ:1200万画素(Sony® IMX663)
・オーディオ:デュアルステレオスピーカー(Dirac HD Sound)
・Wi-Fi:WiFi 6/6E (802.11 a/b/g/n/ac/ax, 2x2 MIMO)
・Bluetooth:Bluetooth® 5.2 (BR/EDR + LE), LDAC対応, AAC,
Qualcomm® aptX™, aptX™ HD, aptX™ Adaptive, aptX™ロスレス対応
・NFC:対応
・位置測位:GPS (L1/L5)、Glonass (L1)、Galileo (E1/E5a)、BeiDou(B1i/B1c/B2a)、QZSS (L1/L5) 、NavIC
・SIM:Dual nano(5G+5G/4G)
・対応バンド:5G (NSA): n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n28, n38, n77, n78
5G (SA): n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n28, n38 , n77, n78
FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 26, 28)
TD-LTE (Bands 34, 38, 39, 40, 41, 42)
WCDMA (Bands 1, 2, 4, 5, 6, 8, 19)
EDGE/GPRS/GSM (2, 3, 5, 8)
・生体認証:指紋、顔
・バッテリー:4300mAh
・付属品:書類(ユーザーガイド、保証書)、SIMピン、アダプター(30W対応)、USB-Cケーブル(CtoC)、ケース
日本での販売価格
現在のところ決まっておりません。台湾での価格が19,990台湾ドルのため、約88,800円、関税などもありますので9万円超えの予想です。
日本での発売日
現在のところ決まっておりません。決まりましたらまた情報を更新します。
利用できるキャリア、格安SIMは?
スペックのバンド対応からみて、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルすべてに対応します。定番となりますが、下記のSIMカードは維持費が安くオススメです。
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見どころが多いコンパクト機種ですね。日本での発売にも期待です!
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