QualocmmはSnapdragon690チップセットを発表しました。
低価格端末向けの最初の5G対応600シリーズのチップセットです。
2020年下半期ごろに、搭載したスマートフォンが登場する見込みです。
現在主に端末に搭載されているのは、Snapdragon 865とSnapdragon 765です。
2020年は、5Gが比較的珍しいものから、多くの端末に普及する年となりそうです。
5Gのチップセットは、現在、フラッグシップとミッドレンジ上部に制限されています。
Qualcommは新しく発表したSnapdragon 690で下位モデルでの普及を狙っているようです。
端末価格帯としては、300ドル(32,000円)〜500ドル(53,000円)程度のスマートフォンに搭載されることが多くなると見ています。
Snapdragon 600シリーズを搭載している端末は、Google Pixel 3a、Xiaomi Redmi Note 7 Pro、Motorola One Zoomなどです。
Realmeや Xiaomiなどのように、アグレッシブな価格付けをするブランドにより、最終的には300ドル未満になる可能性があります。
X51の5Gモデムは、NSA/SAモードをサポートし、ダウンリンクの最大は2.5Gbpsとなります。
しかし、Snapdragon 690は、より高速な転送が可能なミリ波5Gには対応していません。
そのため、世界のネットワークで最も使われている6GHz帯の5Gのみへの対応となります。
Snapdragon 690は、2つのCoretex-A77と、6つのCoretex-A55の2.0GHzオクタコアになっています。
Coretex-A77が搭載されるのは、Snapdragon 700シリーズ、600シリーズともにはじめてになりそうです。
一方、グラフィックはAdreno 619L GPUを採用しています。
QualcommはSnapdragon 675との比較で、60%向上しているとのことです。
これにより、FHD+解像度での120Hz(QHD+の場合60Hz)リフレッシュレートをサポートしています。
その他の特徴
カメラでの利用において、Snapdragon 690は、静止画において1億9200万画素、4800万画素のマルチフレーム処理、3200万画素+1600万画素のデュアルカメラを利用することができます。
また、動画では4K HDR撮影が可能で、これはSnapdragon 600シリーズとしては初の対応となります。
HEIFやHEVC撮影にも対応しているため、ファイルサイズをより小さくすることが可能です。
その他の特徴では、8nmの製造プロセス、Wi-Fi6、Bluetooth 5.1、Quick Charge 4+にも対応しています。
搭載端末は?
2020年の下半期に発表される見込みです。
QualcommはHDM, LG, Motorola, SHARP, TCL, WingTechなどがSnapdragon 690を搭載した端末をリリースする予定があると言っています。
Snapdragon 690は、5G端末の敷居を低くし、5Gネットワーク開始、エリア拡大の助けとなるチップセットになるかもしれません。
Source:ANDROID AUTHORITY
SHARPも Snapdragon 690を搭載した端末を出す予定なんですね。
最近日本でも元気なXiaomiなどのブランドにも、同チップセットを搭載する端末をリリースして欲しいですね。
2020年6月時点でのオープンマーケットでの5G対応端末は、HUAWEIくらいしかなく、Googleにも対応していませんので、ちょっと扱いづらい印象です。
Snapdragon 690の登場で、日本のオープンマーケットにも、多数の5G対応Androidが登場することに期待です!
今回もご覧いただきましてありがとうございました。
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