楽天モバイル、CTOが超優秀説(楽天モバイルブログより)

みなさんこんにちは。
2022年5月後半から再びメイン回線を楽天モバイルに変更したしむまるです。

今回は楽天モバイルのブログで公開されていました、新CTOインタビューを読みまして、大変優秀なCTOだと思いましたので、紹介します。
以下は記事の抜粋などでまとめてみました。

シャラッド・スリオアストーア氏

故郷はインド。楽天モバイル株式会社 CTO兼 楽天グループ株式会社 常務執行役員
2022年3月から新しいCTOとして、楽天モバイルの技術部門を統括。27年モバイル業界に従事してきた経歴がある。

UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、RF(無線周波数)、RAN(無線アクセスネットワーク)エンジニアリングに熟練。楽天モバイル以前は、北米、中東、アジア全域で経営、ネットワークスステム開発に従事。楽天モバイルではRANの構築を指揮して、現在に至る。

故郷のインドでのネットワークが繋がりにくい問題を解決すべく、大学で通信を専攻。のちに通信業界で働きたいと思うようになった。1995年にムンバイで初めてGSMを利用。

オーストラリア、アジア、ヨーロッパ各地でのモバイル関連の仕事を通し、楽天モバイルCEOのタレック・アミンに出会う。2018年からは楽天モバイルの、世界初となるモバイルネットワーク構築の完全仮想化を利用した、新たなネットワーク立ち上げ準備に立ち会うことになる。

楽天モバイルへの参画に伴い、家族ごと日本への移住を決意する。

立ち上げの苦労、人口カバー率96%を4年前倒しで達成できた理由

Open RAN(無線アクセスネットワーク)ベースのネットワーク構築は、多数が、不可能であると言い放つが、それがかえってモチベーションにつながる。楽天グループの行動規範「Get Things Done」の精神で、考え方まで成長した。

Open RANでは基地局設備が最小限のため、建設がスムーズに実行。通常は1つの基地局設置には数日掛り、熟練したエンジニアが必要だったが、現在はエンジニア派遣無しで、2~3時間で設置可能になった。

基地局設置については、楽天市場、楽天トラベル、楽天カードなどと、さらにパートナー企業との関係により基地局設置がスムーズにいったとのこと。(おそらく、パートナー企業さんを中心に設置を打診した可能性がある)

このような経緯によって、4年前倒しができたとのこと。

2022 GLOMO Awardの受賞

GLOMO Awardは、Global Mobile(GLOMO) Awardsで、バルセロナのMWCにて発表されます。モバイル産業に最も革新をもたらした企業、個人、政府をたたえる賞です。

https://www.gsma.com/newsroom/press-release/gsma-announces-2022-glomo-awards-winners/

シャラッド・スリオアストーア氏によると、Opne RANプラットフォームが、5Gの設計・導入・拡張まで効率的に実現できた点が評価されたとコメントしています。Open RANのクラウドネイティブネットワークを利用し、商用サービスを提供した初のキャリアであることが、技術的な確証を示せたとしています。

楽天の通信システムは世界でも通用するか

楽天のグループ会社の楽天シンフォニーが、「Symworld」(シムワールド)という通信プラットフォームを展開するビジネスモデルを構築した。ドイツの新規参入モバイル事業者1&1と契約済みである。

Symworldは高度で安全に高品質なネットワークを、計画・構築・運用するためのすべての技術が集約されたプラットフォーム。通信事業者のオペレーションに、一貫性、自動化をもたらす。

楽天としては、このSymworldのプラットフォームを世界各国で販売するビジネスモデルを今後も展開していくようです。

管理人コメント

Open RANネットワークの構築を立ち上げた超優秀なシャラッド・スリオアストーアさん。私なら、多数に否定されたら、逆にめげるタイプです(笑)。過去にはモバイルネットワーク構築だけではなく、それらの経営もされていたとのことで、コスト面からも評価できる非常に優秀なエンジニアさんなのだと思いました。最後にコメントされていた、ネットワーク仮想化のプラットフォーム、Symworldが各国で利用され、楽天モバイルのキャッシュフローが良くなることに期待したいと思います。

0円プランが無くなり批判を浴びる形になった楽天モバイルですが、楽天のサービス利用者としては、まだまだメリットがあると思います。インターネット電話だけど、通話無料はありがたいです。無制限利用での単価も全然他キャリアと比較すると安価なため、ルーターに入れて固定回線にしているユーザーなどから見ると、0円が廃止になったところで大きなデメリットにはならないと思います。

以前よりRakuten Linkによるインターネット電話の品質も良くなったので、これからもしばらく使っていきたいと思います。

▼【新CTOインタビュー(前編)】27年間モバイル通信業界一筋のCTOが日本で世界初のプロジェクトに参画。目指すものとは?(楽天モバイル公式ブログ)
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/blog/2022/0615_01/?l-id=corp_drm_20220615_01



ABOUTこの記事をかいた人

2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。