デュアルSIMは、個人と仕事(ビジネス)での利用を分けたり、海外に行った時に、現地SIMと自国SIMとの同時待ち受けに利用したりと、メリットを受けることができます。
現在市場にもいよいよ5G対応でデュアルSIMを搭載した端末が複数出てきていますが、5G+5Gで待ち受けができる物は珍しいと言えます。
5G+5Gとは、両方のSIMで5Gのネットワークを利用できる構成です。
現在は5G+4GでのデュアルSIMが主流なようです。
5G+5Gをサポートする機種は?
Redmi X10とRedmi X10 Proがデュアル5Gをサポートする機種です。
グローバル市場向けのリリースが期待されている端末です。
VivoもMediaTek Dimensity 1000 Plusを搭載するデュアル5G機種、iQOO Z1をリリースしていますが、中国市場に限定されています。
2020年7月時点では唯一の選択肢のようですが、グローバル向けではないため、輸入するなどの方法で入手するしかありません。
デュアル5Gに対応するチップセット
MediaTekのDimensity 820、1000、1000 Plusが対応するチップセットとされています。
クアルコムは現在5G+5Gのチップセットはありません。
※Android Auhorityの取材による
クアルコムのシニア副社長兼モバイル部門ゼネラルマネージャのAlex Katouzian氏によると、5G+5GとVoNR(Voice Over NR、5Gのネットワークを利用した音声通話、ビデオ通話)をサポートする予定とのことです。
Alex Katouzian氏によると、デュアル5GにはVoNRが必要不可欠で、既存の5G NSAのネットワークでは、通話はVoLTEにフォールバックしている。将来的にはこれが5Gのみにパイプして、5G SAのネットワークに変更されると話しています。
現時点でそのようなネットワークが存在しないため、現状は5G+4Gのサポートという形をとっています。
MediaTekのチプセットは現時点でもVoNRに対応しており、ネットワーク側が対応することで、通話も含めた完全な5Gの形で利用できるようになります。
現時点で、Huaweiやサムスンは5G+5Gの対応について言及していません。
クアルコムについては、今年登場するSnapdragon 865 Plusにおいては対応しておらず、Snapdragon 690については今年後半での端末登場も無さそうです。
こうした状況を踏まえると、現時点で5G+5GのデュアルSIM利用が可能な端末は、MediaTek製のDimensity 820 / 1000 / 1000 Plusを搭載した機種に限定されそうですね。
Source: Dual SIM 5G phones: What’s the deal with 5G+5G technology?
今回もご覧いただきましてありがとうございました。
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