クアルコムが逆転勝訴、特許使用をめぐるFTC反トラスト訴訟

控訴裁判所は、クアルコムがチップ特許を悪用し、反競争的であったという判決を破棄しました。

Image: Android Authority

クアルコムは乱暴に運用していましたが、法律の範囲内でした。米連邦取引委員会(FTC)にとっては打撃です。

FTCはこの判決に対し、非常に残念で、選択肢を検討中としています。

連邦控訴裁判所によると、クアルコムは電話機メーカーがチップセットを購入するためにチップセットの特許をライセンスすることにより、独占禁止法に抵触していないとしました。

ウォールストリートジャーナルは、第9回米国巡回控訴裁判所は、クアルコムに対する判決を破棄し、FTCが反競争的であったことを示していなかったと主張したと報道しています。

当局はクアルコムがライセンスシステムを悪用して企業に特許使用料率を受け入れるよう強制したと非難しました。

顧客が条件に同意しない場合、顧客でないと主張しています。

契約はクアルコムと関係ないチップを採用していた場合でも、使用料を支払う企業が残っています。

Appleは2019年に両社が契約に合意するまでの長い間、クアルコムの契約に不満を漏らしていました。

一方、クアルコムは合法的に現在の地位を獲得し、すべての携帯電話は彼らのチップが入っていようがなかろうが、その特許を使用していると主張しています。

クアルコムは米国外では、規制当局の制限を受けています。

EU、韓国、台湾はクアルコムに対し、ペナルティを課しています。

しかしながら依然ルールを保持しており、勝利しています。

企業が代替案を模索しているため、この勝利は一時的なものとみられます。

クアルコムはライセンス料を改正でいますが、長い目で見ると重要なビジネスを失っている可能性があります。

現在クアルコムのSnapdragonを搭載している端末が多いですが、Snapdragonを捨てるAndroidベンダーが出てくる可能性もあります。

Source: Qualcomm didn’t abuse chip patents to squeeze phone makers, appeals court rules

Source: クアルコム逆転勝訴、高裁が地裁判決破棄-FTC反トラスト訴訟

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2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。