MediaTek製チップセットは、コスパに優れたスマートフォン向けのチップセットとして有名です。
MediaTek自体は、チップセットの設計や、モデム、セットトップボックス(STB)、テレビなどの製品の設計を手がける、ファブレスメーカーです。
MT6765はHelio P35と呼ばれ、ミドルエンド端末向けのチップセットとして、多くの端末で利用されています。
今回はそんなチップセットHelio P35 (MT6765)の性能などをご紹介します。
主な特徴
オクタコアCPUで、コア部にはARM Cortex-A53(最大2.3GHz)を採用し、GPU PowerVR GE8320(最大680Hz)を採用しています。
ディスプレイは、Full HD+、20:9をサポートしています。
TSMC12nmのFinFET製造プロセスを採用しています。
省電力を実現しています。
光AI強調などカメラ画像処理技術
デュアルカメラモードでは、13MP+13MPをサポートし、ハードウェア深度エンジンを搭載し、プロのようなボケ味を出すことができます。
シングルカメラモードでは、25MPで擬似的なボケ効果を演出します。
EIS(電子画像安定)とRSC(回転シャッター補償)は速い動きでの動画撮影のブレを防ぐことができます。
マルチフレームノイズ除去やクリアズームのテクノロジーにより、ローライト撮影のパフォーマンスを向上させています。
エイリアシング、潰れを最小限に抑える歪み補正の技術として、Imagiqキャプチャースイートを採用しています。
3AはインスタントAE(自動露出)を含んでいます。過剰露出防止ハードウェアにより、正確なフォーカスを実現します。
インスタントAEはCCU(カメラコントロールユニット)により急激な光環境の変化に対応し、速い露出フォーカス調整を実現しました。
FaceID、スマートフォトアルバム、ボケなどの光AI増強は、メインストリームスマートフォンに良いユーザー体験をもたらします。
Android ニューラルネットワークAPIは共通AIフレームワークをサポートするエコシステムを持つ開発者やメーカーをサポートします。
これらのテクノロジーにより、Helio P35はリッチなディテール、撮影効果を静止画、動画の両方で実現しています。
ネットワーク周り
デュアル4Gをサポート。
VoLTE/ViLTEをサポートした4G LTEモデムを搭載しています。
TAS2.0のスマートアンテナ技術により、Cat.7までの速度を高い省電力で実現しました。
北米市場向けには、600MHz(バンド71)がサポートされます。
新しいGNSSエンジン(GPS/GLONASS/Beidou/Galileo)を採用する専用のサブプロセッサーは測位スピードを57%改善、10%正確性を改善、24%の低消費電力を実現しました。
Bluetooth5.0をサポートし、前のバージョンと比較し、2倍の速度と4倍の範囲、8倍の転送容量を実現しています。
Wi-Fiは802.11acまでサポートします。
全体的な印象としては、カメラ撮影をローライトや撮影効果、フォーカス、手ブレ面において下位モデルよりも向上させ、ディスプレイ解像度をFull HD+に対応ささせるなど、より上位のハードウェアに対応させた印象です。
また、最近のチップセットの特徴ですが、省電力性にも非常に優れています。
▼MediaTek公式ホームページ
https://www.mediatek.com/products/smartphones/mediatek-helio-p35
搭載機種
Xiaomi Mi Play、vivo Y3、moto g8 power liteなどです。
技適を通過しているmoto g8 power liteは日本での発売もあるかもしれません。
■Xiaomi Mi Play
https://www.gsmarena.com/xiaomi_mi_play-9499.php
■vivo Y3
https://www.gsmarena.com/vivo_y3-9949.php
■moto g8 power lite
https://www.gsmarena.com/motorola_moto_g8_power_lite-10154.php
画像につきましては、GSMArenaより参照させていただきました。
■Xperia Ace II
当ブログでも記事を作成しました!
Xperia Ace IIを試してみた!
今回はHelio P35 (MT6765)と搭載機種についてご紹介しました。
今回もご覧頂きありがとうございました。
コメント