チップセットHelio P22(MT6762)の性能と搭載機種

みなさんこんにちは。

今回は、エントリーモデルのスマートフォンで採用されている、チップセットHelio P22についてご紹介します!

Helio P22とは?MediaTekとは?

Helioと命名されたチップセットは、台湾のチップセットベンダー「MediaTek」製のチップセットとなります。

Helio P22の型番は、「MT6762」となります。

MediaTekは、廉価スマートフォン向けのチップセットや、モデム、テレビ、STB(セットトップボックス)などに関連するチップセットを製造しています。

性能は?

Qualcommのラインナップでは、Snapdragon 625クラスに相当します。

コアはCortex A53の8コア(オクタコア)で、最大駆動周波数は2.0GHzになります。

(上位モデルのHelio P23[MT6763]では、2.3GHzで駆動)

GPUはクロック数650MHzの、PowerVR GE8320を搭載しています。

製造プロセスは12nmで、Helio P23(MT6763)と比較しても、パフォーマンスも向上していることが期待できます。

型番が大きい方がよりハイエンドかと思っていましたが、Helio P22とP23の関係を見てみると、P22のほうがスペックが優っているように見えます。

MediaTekのホームページでの製品ページの内容から、スペック面を少々抜粋してみたいと思います。

・アスペクト比20:9、HD+解像度 1600 x 720に対応
・GPUには650MHzの「IMG PowerVR GE8320」 GPUを搭載
・最大2.0GHz駆動の ARM Cortex-A53 を搭載、オクタコア
・CorePilot技術による、電力、温度、UX管理による省電力
・TSMC 12nmの製造プロセスを採用
・デュアルカメラモードは最大1300万画素+800万画素、シングルカメラモードは最大2100万画素に対応
・EIS(手振れ補正)、Rolling Shutter Compensation(RSC)に対応
・ローライト、ズームにも対応
・Face ID認識における、Light AI enhancementなどメインストリーム向けの機能にも対応
・Cat.7/Cat.4対応モデム搭載、Dual 4G、VoLTEに対応
・GPSをはじめとした、 Glonass, Beidou, Galileoなどの位置測位に対応
・Bluetooth 5.0、Wi-Fi 5 (a/b/g/n/ac)に対応

ということで、現在主流の各種スペックに対応したモデルとなっていることがわかると思います。

メディアテック公式「MediaTek Helio P22」

ただし、ローエンド向けの位置づけと見られますので、製造メーカーが、部品のコストを下げると、上記スペックより劣ったスペックの製品となることはあります。

搭載機種は?

先日スペックをご紹介した、モトローラ社製のMoto e6sにも搭載されています。

moto e6s スペック情報

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さて、今回はMediaTekのHelio P22(MT6762)についてご紹介しました。
今回もご覧いただきましてありがとうございました。

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2000年以前から携帯電話好きで、2008年からはスマートフォンに興味を持ち、多数の機種を触ってきたスマホオタクです。 SIMカードにも知識があり、SIMカードのカスタマーサポートも経験。現在はフリーランスでSIMカードやIoTデバイスの検証、カスタマーサポートをやっています。